「3.5G」に初対応 データ定額も初対応のWINケータイ「W11H」(懐かしのケータイ)

» 2017年09月18日 11時55分 公開
[ITmedia]

 ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、au(KDDI・沖縄セルラー電話)の日立製作所製ケータイ「WIN W11H」です。

「W11H」(閉じた正面)
「W11H」(開いた正面) 「WIN W11H」

 W11Hは、日本初の第3.5世代移動体通信サービス(3.5G)となった「CDMA2000 1X WIN(以降WIN)」に対応した最初のケータイです。

 従来の「CDMA2000 1x」の通信速度は最大144Kbpsでしたが、WINでは通信方式に「CDMA2000 1x EV-DO Rel.0」を採用し、下り最大2.4Mbps(理論値)の高速データ通信が可能になりました。当時の小野寺正・KDDI社長(現会長)が「ブロードバンド携帯が誕生した」と語るほど飛躍的に高速化されました。

 また同時に、データ定額制プラン「EZフラット」が携帯電話として初めて導入(PHSでは2003年4月にDDIポケットが導入)され、W11Hは同プランの初対応端末となりました。当時は「パケ死」という言葉が流行るほど高額なパケット代を請求されるユーザーが増えていたので、多くのユーザーの注目を集めました。

 W11Hは、丸みを帯びたシンプルなデザインの2つ折り型端末です。着信通知用のライトは内蔵型になっていて、外装の内側からじわりと光るのが特徴。

 また、miniSDスロットは内蔵せず、「ジャケット」と呼ばれるminiSDスロット付きのカバーが付属していて、必要に応じて着脱・交換できる面白い仕組みを採用していました。

「W11H」(背面) miniSDスロットは「ジャケット」として装着
アンテナを伸ばす
キー回り
左側面

「W11H」の主な仕様

  • 発売日:2003年11月28日
  • キャリア:au
  • メーカー:日立製作所
  • サイズ:約50(幅)×100(高さ)×28(奥行き)mm
  • 重量:約125g
  • メインディスプレイ:2.2型(240×320ピクセル)クリスタルファイン液晶 26万色
  • サブディスプレイ:1.3型(120×160ピクセル)クリスタルファイン液晶 26万色
  • アウトカメラ:有効約31万画素CMOS
  • ボディーカラー:ブルーラグーン、シルバーシェル

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