ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモの富士通(現・富士通コネクテッドテクノロジーズ)製ケータイ「FOMA F900i」です。
当時、ドコモはiモード対応FOMAケータイの機種名を「メーカー名+4ケタ数字+V」からmovaケータイと同じ「メーカー名+3ケタ数字+i」に刷新しました。F900iは、その先陣を切ったモデルです。
FOMA 900iシリーズは、ケータイ向けHTMLメール「デコメール」やTV電話で使えるアバター機能「キャラ電」といった新機能に加え、iアプリの最大容量が230KB(本体30KB+スクラッチパッド200KB)から500KB(本体100KB+スクラッチパッド400KB)に拡大されています。
F900iは、滑らかな丸みを帯びたデザインの折り畳みケータイで、それまでのドコモ端末にはなかった「ライムグリーン」という斬新なボディーカラーを用意。背面の4色表示の有機ELディスプレイと合わせ、レトロ感と近未来的な雰囲気を持った端末でした。
富士通独自のプライバシー保護機能として人気の「プライバシーモード」や、各種ロック機能の解除に利用できる指紋センサーを搭載。FOMA端末では初の指紋センサー搭載モデルとなりました。
F505iでは四角いセンサー面に指を押し当てて読み取る方式でしたが、F900iでは細長いセンサーに指をスライドさせて読み取る方式に変更。それまで7〜10回の読み取りが必要だった指紋登録が、3回程度で可能になるなど、認識率が向上しました。
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