約10万円 SIMフリースマホ「HTC U12+」の勝算は? HTC NIPPON児島社長に聞く:SIMロックフリースマホメーカーに聞く(2/3 ページ)

» 2018年08月13日 11時32分 公開
[石野純也,ITmedia]

トランスルーセントブルーの人気が圧倒的

―― カラーバリエーションを3色出していますが、やはり人気は半透明のトランスルーセントブルーに集中しているのでしょうか。

児島氏 圧倒的ですね。半透明は以前も出していましたが、日本で実績がなく、受け入れられるかどうか分かりませんでしたが、出してみたら圧倒的でした。この全部見せているわけではなく、チラ見せというか、上品に中を見せているところが割とうまくいったのだと思います。

 ただ、赤もいいですね。ソーラーレッドとは変え、フレームレッドという名称で夕陽が落ちていく印象をイメージしていて、黄金にも見えるし、オレンジにも見えます。セラミックブラックは、銀食器を再現したものです。

HTC U12+ 中の部品がわずかに透けて見える「トランスルーセントブルー」

カメラはエンジニアリングに注力

―― あくまでデュアルカメラ限定ですが、DxOMarkでのスコアがトップです。ただ、トリプルカメラの「HUAWEI P20 Pro」を入れても、かなり高い数値だと思います。これはどこを頑張ったのでしょうか。

児島氏 ずっと前からになりますが、カメラはエンジニアリングにかなりの力を注いでいます。極端な言い方をするとセンサーはセンサーのベンダーさん、レンズはレンズのベンダーさんから買ったものを組み合わせているだけですが、われわれが力を入れているのは、どういうふうに色を作っていくか、どういうフォーカシングをしていくかというところです。そのインテグレーションに、ノウハウがあると思っています。

 ですから、このチップを載せたからとか、このレンズを付けたからというのではなく、職人的な1つ1つのチューンアップが効いている。色合いも、可能な限り自然に見えることをコンセプトにしています。もしかしたら派手ではないかもしれませんが、カメラマンさんが一眼レフで撮って色を作っていく。それに近い感覚で撮れることを目指しています。

―― デュアルカメラは初でしたでしょうか。

児島氏 「HTC EVO 3D」のころからやっています(笑)。あれは、視野角を変えることで立体映像を作れるというものでした。

―― 確かに。そういう意味だと久々の復活ですね(笑)。

児島氏 デュアルカメラは作り上げるときに、角度などがちょっとでも違うと結果が変わってきてしまうので、そういうノウハウも必要になります。これもHTC EVO 3Dのときからやっていたからこそです。

キャリアから発売される可能性は?

―― 確かにチャレンジングな価格帯ですが、これだけのスペックの端末は他にありません。P20 Proがドコモ独占になってしまったこともあり、MVNOからの引き合いも強いのではないでしょうか。

児島氏 高い端末なので、MVNOさんもなかなか厳しいだろうと思っていました。ただ、割と大きなMVNOさんの中は、飛び抜けた端末をラインアップの中に置いておきたいという動きもあります。そういうところからの引き合いは強いですね。

―― 後から大手キャリアで発売されることもあるのでしょうか。他社の例だと、ソフトバンクがSIMフリーより後に、HuaweiのMate 10 Proを発売しました。

児島氏 なくはないですね。キャリアさんとも定期的にお話はしていているので、可能性としてはあると思います。キャリアさんとお話する中でも、「SIMフリーはどう?」というようなことは必ず聞かれます。

―― 以前、HTCはミドルレンジモデルも出し、ラインアップに幅を持たせていました。今後はいかがでしょうか。

児島氏 検討しています。HTC U11のときも、名前を変えてAndroid Oneを出したり、「HTC U11 life」を出したりで、ミドルレンジモデルを用意していました。同じような形になるかどうかは別にして、検討はしています。

―― グローバルではもっとラインアップがありますよね。

児島氏 グローバルではプレミアムモデルの他に、ミドルレンジとアフォーダブルがあり、それぞれに1、2機種ずつ端末があります。ただ、日本でそれらを全て出すことは難しい。防水やFeliCaに対応する必要も出てくるので、ラインアップの中から日本向けのものを選んで検討してくことになります。

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