スマートフォンは高温環境下では発熱しやすく、スマホの動作が緩慢になったり、一部機能が使えなくなったりする恐れがある。特に真夏の屋外でスマホを使う際は注意が必要だ。
ITmedia Mobileでは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社にスマホの発熱対策について聞いた(関連記事)が、スマホの製造元であるメーカーの意見も聞きたいところ。そこで、国内でスマートフォンを開発している主要なメーカーにも、スマホの発熱対策について確認した。今回はサムスン電子ジャパンの回答を紹介する。
―― 真夏の屋外でスマートフォンを使う際に気を付けるべきことは?
サムスン電子ジャパン ディスプレイ輝度を上げたことによる発熱と、バックグラウンドアプリ(使用していないアプリ)による無駄な内部消費です。
―― スマートフォンが熱くなってしまったときの対処法を教えてください。
サムスン電子ジャパン 電源を落として放熱するまで待ってください。
―― スマートフォンに取り付ける保冷剤や冷却シートは、使用しても問題ないのでしょうか
サムスン電子ジャパン スマホ保冷剤や冷却シートについては、メーカーとして推奨できません。端末本体を外側から冷やしても、内部のCPUの温度が下がらず、内外の温度差による結露が生じる可能性が出るため、故障の原因となる場合があります。
―― (最新機種を中心に)Galaxy独自の発熱対策がありましたら教えてください。
サムスン電子ジャパン 従来より、放熱性重視のレイアウト設計をしています。また「端末のメンテナンス」というGalaxyの基本設定から、バックグランドアプリを停止できるなど、端末のパフォーマンスを最適化できます。
Galaxyは有機ELディスプレイを搭載しているので、夏の屋外・日光下でも鮮やかに見えます。輝度を十分に下げても見やすく、輝度を下げることで発熱を抑えることができます。
グローバル発表されたばかりの「Galaxy Note9」ではさらに冷却重視。熱を吸い上げるサーマルスプレッダーが、従来のシリコン素材からカーボン素材に変わって、ヒートシンクパイプへ放熱することにより、従来より約3倍、冷却機能が向上。ゲームや動画視聴にも適しています。
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