Googleの目指す未来を詰め込んだスマホ 「Pixel 3 XL」先行レビュー(1/2 ページ)

» 2018年10月16日 01時00分 公開
[島徹,ITmedia]

 Googleは11月1日に、自社開発のスマートフォン「Pixel3」「Pixel 3 XL」を発売する。この記事では大画面モデル「Pixel 3 XL」の各機能や性能について、借りられた実機をもとに見ていく。

Pixel 3 XL 11月1日に発売するGoogleの「Pixel 3 XL」

 Pixel 3 XLの特徴は、Googleが開発した最新のAndroid OSやテスト中の機能をいち早く利用できる、大画面のハイエンド製品という点だ。Pixel 3 XLには最初からAndroid 9 Pieが搭載されている他、βテスト中の機能Digital Wellbeingをいち早く利用できる。ちなみに、日本でも以前はNexusシリーズと呼ばれるレファレンスモデルが発売されていたが、Pixel 3 XLはその流れもくんだ3年ぶりの後継モデルとも捉えられる。

 その一方で日本向けスマホとしての機能もしっかりと搭載してきた。IP68の防水・防塵(じん)に加えて、日本向けモデルはおサイフケータイに対応。モバイルSuicaなども利用できる。なるべく素のAndroidスマホを利用したいが、防水やおサイフケータイも欲しい人にとってはかなり魅力的なモデルといえる。

Pixel 3 XL Android 9 Pieを搭載。UI(ユーザーインタフェース)が一新され、アプリの切り替えをホームボタンの上スワイプや右スワイプから、ドロワー表示はアプリ切り替え画面から再度上にスワイプする
Pixel 3 XL βテスト中の「Digital Wellbeing」をいち早く利用できる。アプリの利用状態のチェックや利用制限をかけられる

ノッチ付き有機ELディスプレイとデザインをチェック

 Pixel 3 XLのスペックは、より大きな6.3型有機ELディスプレイとバッテリー容量以外は、基本的にPixel 3と同じだ。

 サイズは76.7(幅)×158(高さ)×7.9(奥行き)mmで重量は184gだ。サイズはiPhone XS Maxとほぼ同じだが、Pixel 3 XLの方が24gも軽い。既存モデルでサイズと重量が近いのはGalaxy S9+だ。

 ディスプレイは6.3型でアスペクト比が18.5:9の縦長のノッチ付きで、解像度はQHD+(1440×2960ピクセル)だ。HDRムービーの再生にも対応する。この仕様は単に現行スマホのトレンドを追いかけただけでなく、「Android 9 Pieがノッチ付きディスプレイとHDR対応VP9 Profile 2をサポートしたこと」も示す。

 この他、前面はノッチ部に広角800万画素カメラと、受話スピーカーと本体前面下部のスピーカーによるフロントスピーカーを搭載する。

Pixel 3 XL 前面にはノッチ付きの6.3型有機ELディスプレイと広角800万画素インカメラ、フロントスピーカーを搭載

 背面には1220万画素カメラと指紋認証センサーを搭載。NFC/おサイフケータイの非接触ICは指紋認証センサーと同じ位置に搭載されている。また、Qiによるワイヤレス充電にも対応している。

 本体の前面と背面にはCorning Gorilla Glass 5のガラスパネルとアルミ製フレームを採用。ただ、背面ガラスのうちカメラよりも下側の約3分の2の部分はソフトタッチの特殊加工が施されており、しっかりと持ちやすく、それでいてさらっとした質感を両立している。

Pixel 3 XL 背面には1220万画素カメラと指紋認証センサー、NFC/おサイフケータイを搭載。ガラスパネルだが、下部はつや消しのソフトタッチ加工が施されている
Pixel 3 XL カラーはClearly White、Not Pink、Just Blackの3種類

 端子はUSB Type-Cのみ。USB PDでの充電とUSB3.1 Gen1でのデータ転送に対応。ヘッドフォン端子はなく、有線ヘッドフォンを接続するには付属のUSB Type-Cアダプターなどを利用する。nanoSIMカードトレイは1つだけだ。microSDスロットは搭載していない。

Pixel 3 XL 本体パッケージ。USB PD(18W)のACアダプター、USB Type-Cケーブル、データ移行時に利用するUSB Type-CをType-Aに変換するクイックスイッチアダプター、USB Type-Cのイヤフォン、USB Type-Cのヘッドフォンアダプター、SIMトレイを引き出すSIMツール、その他クイックスタートガイドが付属する
Pixel 3 XLPixel 3 XL おサイフケータイのサービスやポイントカードをまとめて管理できる「Google Pay」(写真=左)。Google Payに対応していないサービスも、アプリを個別にインストールすることで利用できる(写真=右)

高性能プロセッサのSnapdragon 845を搭載、ベンチマーク性能は?

 処理性能も見ていこう。プロセッサにQualcommのSnapdragon 845を搭載。メインメモリは4GB、ストレージ容量は購入時に価格の異なる64GBか256GBモデルかを選ぶ。他社のハイエンドAndroidスマホの中では平均的な仕様だ。

Pixel 3 XLPixel 3 XL 「Antutu Benchmark v7.1.0」の結果(写真=左)。「3DMark Sling Shot Extreme」の結果(写真=右)

 総合ベンチマークAnTuTuや、3Dグラフィックの3DMark(Slingshot Extreme)でも、Snapdragon 845搭載モデルの中では平均的な結果だ。このあたりに新しいトピックはない。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  2. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  3. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  4. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  5. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  6. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  7. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  8. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  9. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  10. 【ニトリ】599円の「マルチスタンド」 スマホやタブレットのキッチン利用も便利 (2026年10月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー