2018年も残すところあとわずか。そこで、ITmedia Mobileの月間アクセスランキングを集計しつつ、1年を振り返ってみようと思います。
今回は8月のランキングを見てみましょう。
2018年8月1日〜2018年8月31日
8月といえば、各キャリアの夏モデルが一通り出そろい、iPhoneの新モデルを発表を控えた時期。1年の中では一番落ち着いた(?)頃合いでもあります。
そんな中、ランキングの1位を獲得したのは、ドイツ・ベルリンで開催された「IFA 2018」に合わせて発表されたソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia XZ3」の発表記事でした。この記事と合わせて、他のXperia関連記事もたくさん読まれ、トップ10のうち5記事を占めました。
Xperia XZ3は、その先代に相当する「Xperia XZ2」のグローバル発表からわずか半年で登場したということもそうですが、ソニーモバイルコミュニケーションズとしては初めての有機ELディスプレイを搭載したことや、側面のグリップ操作によるアクション機能「サイドセンス」が大きな注目を集めました。
Xperiaブランドの再定義をした際に、フラグシップモデルの発表周期が見直され、Premiumなどの派生モデルを除き、新機種の発表は1年間隔になりました。しかし、このXZ3はわずか半年で数字が進行。スペック的に、XZ3はXZ2のマイナーチェンジモデルともいえるため、恐らくはナンバリングの規則変更なのだとは思うのですが、若干の唐突感を覚えたことを今でも覚えています。
Xperia関連の記事がこれだけ読まれるということは、国内のXperiaファンは根強く存在するということ。何度も繰り返しますが、2019年のXperiaに対する期待は高まるばかりです。
Xperia関連記事でもう1つ注目したいのが、6位の「ソニーモバイル、XperiaシリーズがなぜすぐにAndroid Pieにならないのかを図解」です。
Androidは、Googleが主導して開発したオープンソースOS。そのため、同じOSでもメーカー(あるいは機種)が異なればユーザーインターフェース(UI)や操作体系が異なることが少なくありません。目に見えない部分(システムソフトウェア)についても、各メーカーがカスタマイズした上で搭載しています。
このことはAndroidの“強み”でもあり、“弱み”でもあります。強みであることをアピールすべく、一時的に「Be Together. Not the Same.(みんなちがうから、世界はたのしい)」というキャッチコピーもありました。しかし、新OSの普及やセキュリティ更新を考えるという面では弱みでしかありません。
Googleもその弱みは認識しており、Android 8.0からはOSバージョンアップを迅速化する「Project Treble」という取り組みを始めています(参考記事)。しかし、現時点ではその歩みはまだ半ばです。
どのメーカーの端末でも、迅速にOSバージョンアップやセキュリティパッチが適用できる未来を期待したいですね。
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