今日から始めるモバイル決済

改めて考える、「コード決済」のメリットとデメリット

» 2019年01月23日 06時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 コード決済が話題を集めているが、どんなメリット、デメリットがあるのか。モバイル決済全体に通じる話から、コード決済ならではの特徴までをまとめる。

コード決済 コード決済サービスが拡大しつつある。写真は「LINE Pay」

メリット1:お財布が不要

 世の中には、現金やカード類を持ち歩きたくない人もいる。コード決済はスマホ一台で支払いを済ませたい人にとって魅力的だ。ほとんどのサービスがスマホアプリ内でクレジットカードや銀行口座を登録することで利用できる。アプリ内で店舗を検索できるサービスもあるので、紙の地図を持ち歩く必要もない。スマホ1台で「調べる」から「支払い」までの全てを済ませることが可能なので、カバンやポケットの中もスッキリする。

メリット2:釣り銭も不要で衛生面でも良い

 コード決済の利用料金は、先述のように、アプリ内に登録したクレジットカードや口座に請求される。現金は不特定多数の人が触れるので、衛生的には良いとはいえない。コード決済なら基本的に自分のスマホで完結するので、ばい菌に触れるリスクを減らせる。また「お釣りが出ない」ということは、現金に触れる機会がそれだけ減るということでもある。

メリット3:いくら使ったのかを把握できる

 コード決済を使うとアプリに利用履歴が残る。スマホ一つでその日の買い物にいくら使ったのかを簡単に把握できるので、帳簿を付けている人にとってもメリットだ。サービスによっては、ポイントの獲得や利用なども可能で、その履歴も確認できる。

コード決済 アプリから利用履歴を確認できる(写真はPayPay)

メリット4:スマホで割り勘も可能

 成人後、よくこんなシーンはないだろうか。仲間内で飲み会を終え、会計の時によくある場面「割り勘」だ。このときに、以下のような人に別れてしまい、うまく割り勘できない。

  • クレジットカードのみを所有している、あるいは、クレカで支払いたい
  • 小銭を持っていない人
  • 久々に会ったが、次いつ会えるのか分からないのでお金を貸しにくい

 など、さまざまな条件の人がそろうと面倒なこともある。例えばLINE Payでは、LINEユーザー同士で割り勘や送金が可能だ。飲み会や食事会の時にアプリで送金することで、お金のやりとりが記録されるので、集金漏れやお釣りが足りなくなることもない。

 ちなみにLINE Payでは、友人同士であれば手数料無料で送金や受け取りができる。

メリット5:ポイントの二重取りができる

 スマホコード決済のほとんどのサービスで、利用料金をクレジットカードで支払えるようになっている。多くのサービスで支払いと同時にポイントを獲得したり、支払いにポイントを使ったりできる。

 コード決済サービスとクレジットカードのポイント、それぞれためることができるのはかなりうれしい。

メリット6:スマホならデバイスを選ばない

 「モバイルSuica」や「楽天Edy」などの非接触決済サービスは、端末がFeliCaに対応している必要がある。iPhoneなら「Apple Pay」、Androidなら「おサイフケータイ」に対応していないと使えない(楽天Edyは現在のところApple Payには非対応)。しかし、アプリを使うコード決済なら、基本的にスマートフォンならどの機種でも利用できる。

 ここまで利用者のメリットをまとめてみたが、ここからはデメリットについて述べる。

デメリット1:日本では認知度が低く、使えるお店が限られている

 記事掲載時点では、コード決済に対応している店舗が限られているため、自分が普段よく行くお店でも、残念ながらコード決済には非対応の場合が多い。利用者だけではなく、お店側にもコード決済を導入するメリットやデメリットがあり、それを把握できていないお店も多い。このあたりは、時間をかけて決済サービス各社がアピールしていかなければならない。

デメリット2:スマホがないと決済できない

 本項の冒頭でも述べたように、コード決済は完全にスマホに依存する。スマホ1台で支払いができる一方で、スマホがないと決済できない。スマホを自宅に忘れたり紛失してしまうと決済できない。スマホのバッテリーや通信環境も影響してくる。

 QRコード決済を使うには、必ずアプリを起動しないといけないので、スマホのバッテリーが無い状態では本体の起動やアプリの立ち上げもできない。

 スマホの通信環境が悪ければ、アプリの起動はできてもQRコードやバーコードを表示できなかったり、コードを読み取れなかったりする場合もある。

デメリット3:セキュリティ面が心配

 コード決済サービスの中にはアプリ自体にパスワードロックを掛けられないものがある。となればスマホにパスワードロックをかける必要がある。

 2018年12月に実施した「100億円あげちゃうキャンペーン」を実施したPayPayでは、本人確認の甘さから、PayPayに登録されたクレジットカードの不正利用が相次ぐ問題が起きた。既に対応策が講じられているものの、他のサービスで同様の問題が起こる可能性は否定できない。


 筆者はスマホ決済サービスを展開する各社を取材しているが、便利になった一方でまだまだ課題も多く、一部のサービスでは不具合なども発生して対応に追われていると言う。

 筆者自身もスマホ決済サービスに対する思いは「不安」の一言で、まだ万人に向けて完全にオススメできるとも言えない。本稿を通じて少しでも多くの方々にスマホ決済サービスの魅力や困り感が伝われば幸いだ。

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