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» 2019年02月08日 06時00分 公開

モバイル決済Q&A:モバイル決済はどんなサービスがある? 大きく分けると「3種類」

サービスが増加しているモバイル決済を、Q&A形式で解説する連載がスタート。多くの人が感じる素朴な疑問から、お得で便利な活用法までを解説する。今回現在提供されている、主要なモバイル決済サービスを紹介する。

[房野麻子,ITmedia]

 サービスが増加しているモバイル決済を、Q&A形式で解説する連載がスタート。多くの人が感じる素朴な疑問から、お得で便利な活用法までを解説する。今回は第1回ということで、現在提供されている、主要なモバイル決済サービスを紹介する。

 世界的なキャッシュレス化の流れ、中国広まったQRコード決済、さらに政府が2025年までにキャッシュレス決済の比率を4割程度まで引き上げるという目標を決めたことなどから、2016年頃からスマートフォンを使った決済、モバイル決済が大きな注目を集め続けている。

 日本ではフィーチャーフォン時代から「おサイフケータイ」としてモバイル決済を導入してきたが、2018年にはQRコード/バーコードを読み取るタイプの新サービスが続々登場。2019年にも数多くの新サービスが始まると見られている。

iPhone 7以降なら「Apple Pay」

モバイル決済 クレジットカードを登録して決済をしたり、Suicaを使ったりできる「Apple Pay」

 iPhoneで利用するモバイル決済としてまず挙げたいのが「Apple Pay」だ。FeliCaを搭載したiPhone 7以降のiPhone、Series 2以降のApple Watchを、お店にある読み取り機にかざして素早く決済できる。SuicaカードやクレジットカードをiPhone内の「Wallet」アプリに登録すると、iPhoneをかざして交通機関や店舗での非接触決済に利用できる。また、アプリ内決済やECサイトでもApple Payで支払いができる。

 対応するカードをWalletアプリに登録する際、Suicaカードの上にiPhoneを重ねてカード情報を転送したり、クレジットカード番号をカメラで読み取ったりと、非常に簡単に登録できる。支払い前にTouch IDやFace IDで認証するので第三者に使われるリスクが少ないこと、機種変更の際にカード情報の移行が簡単なことも好評だ。

 サクッと使いたいならSuicaがオススメだ。「エクスプレスカード」として登録すると、iPhoneやApple Watchのロックを解除をしなくても利用できる。一方、クレジットカード派は、iD、QUICPay/QUICPay+が使える場所で使える。Touch IDやFace IDの素早いロック解除でスマートに決済できる。

Androidスマホで使うなら「おサイフケータイ」

モバイル決済 「おサイフケータイ」や「Google Pay」が使えるAndroid端末(FeliCa搭載機に限る)

 FeliCaを搭載したAndroidスマホなら「おサイフケータイ」が使える。フィーチャーフォン時代のおサイフケータイを継承してきた形で、Suica、電子マネーの老舗である楽天Edy、流通系ならnanacoやWAON、また、クレジットカードを登録してiDやQUICPay/QUICPay+が利用できる。

 また「Google Pay」も提供されている。Apple PayのGoogle版といった趣で、Google Payアプリから電子マネーやポイントカード、クレジットカードを登録して、まとめて管理できる。既にモバイルSuicaアプリやnanacoアプリなどをインストールして利用している場合は、そちらも継続して使える。

 Google Payとおサイフケータイに対応した各種アプリは共存する。Google Payを利用すると便利なのは、Googleアカウントに登録しているクレジットカードから電子マネーのチャージができることだ。

 店舗での支払いは、従来のおサイフケータイ同様、スマホを読み取り機にかざすだけ。モバイルSuicaで改札を通るときも、Apple Payのようなエクスプレスカード登録は不要だ。

幅広いスマホで使える「コード決済」

モバイル決済 スマホアプリから起動したバーコードを読み取って決済ができる「コード決済」。FeliCaを搭載している必要はなく、幅広い端末で使えることがメリットだ

 2018年に急激にサービスが増え、幅広いスマホで使えることで好評なのがコード決済だ。QRコード/バーコードを読み取って支払う中国で広まった方式で、日本では「楽天ペイ」「LINE Pay」「PayPay」「d払い」などがおなじみだ。

 コード決済には、店舗側がユーザーのスマホに表示したコードを読み取って決済するものと、ユーザーが店に掲示されたコードを読み取って決済する2タイプがある。バーコードを読み取る手段があれば対応できるので、店舗側のコスト負担が少ないのが大きなメリットだ。

 Apple PayとGoogle Payは、決済端末にスマホをかざすだけで決済できるが、端末がFeliCaに対応している必要があるため、対応機種が限られる。一方、コード決済はスマホアプリが使えればよいので、幅広い機種で使えるのがメリットだ。アプリを起動してコードを表示させる手間はあるが、現在は普及を狙ったキャンペーンがたびたび展開され、ポイント還元や割引でお得度が高いのもメリットといえる。

 主なコード決済サービスを簡単に紹介しよう。

 楽天ペイは、クレジットカードをひも付けて決済する後払い方式。アプリに登録した楽天IDに楽天スーパーポイントがたまり、登録したカードが楽天カードの場合はさらにポイントが加算されるので、ポイントをためている人に好評だ。

 LINE Payは、LINEアプリで利用できるコード決済。銀行口座やコンビニなどの店頭でチャージして支払う前払い方式だ。LINEの友だち同士で送金や割り勘ができること、LINE Payの残高を銀行口座に戻したり、セブン銀行ATMで引き出したりして現金化できることも特徴だ。

 20%還元の「100億円あげちゃうキャンペーン」で一気に知名度を上げたPayPayは、銀行口座などからチャージした電子マネーで支払う前払い方式か、登録したクレジットカードで支払う後払い方式が選べる。当初、クレジットカードの不正利用が問題になったが、3Dセキュアを導入して安全性を高めた。PayPayユーザー同士の送金に対応し、銀行口座への出金にも対応予定だ。

 NTTドコモが提供しているd払いは、ドコモの携帯電話料金と合算して支払えるのが魅力。他に、クレジットカード、ドコモ口座、dポイントでも支払える。なお、dアカウントがあれば利用できるので、ドコモユーザー以外でも利用できる。

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