ここまでApple Payでのみ非接触決済を使えるカードの話をしてきましたが、先に少し触れた通り、おサイフケータイ対応Androidスマホでのみ非接触決済できるカードもあります。主なものを挙げると、以下の通りです。
nanacoやWAON、先述の楽天Edyは、そもそもApple Payで対応していないという問題があります。Apple Payの一部として、これらの電子マネーが内包されないと対応は厳しいと思われます。
一方で、その他のカードはすでにApple Payが対応している「QUICPay+」を非接触決済プラットフォームとして利用しています。一見するとハードルはそれほど高くなさそうに見えるのですが、ひも付けるべきリアルカードがなくても構わないという点が引っかかるのでしょうか(※)。
※ みずほWallet for Android、Kyash、LINE Payは、リアルカードを持っていればそれを使ったひも付けも可能です
Kyash(左)とLINE Pay(右)は「Google Pay」アプリを介してQUICPay+を利用できる。リアルカードを発行していない状態でも、所定のアプリから操作することでQUICPay+の情報を書き込める……と思ったのですが、昨日(2月13日)リリースされた「メルペイ」のApple Pay(iD)は、ひも付けるリアルカードがなくても、メルカリアプリからの操作でiD(とMastercardコンタクトレス)のカード番号が付与されます。
リアルカードがない(なくても良い)ことが、Apple Pay対応の障壁となっているわけではないようです。
結局のところ、スマホで非接触決済を使いたい場合、現時点ではスマホとカードの“組みあわせ”を考えないといけません。「このスマホにしたら、あのカードが使えない」「このカードにしたら、あのスマホでは使えない」といった状況です。
こういう話になると「物理的なカード最強!」という話になるのですが、スマホで非接触決済を使うと複数のカードを1台にまとめられるとか、チャージしたり履歴確認したりする際に別デバイスを用意する必要がないといったメリットもあります。だからこそ、筆者は日々の決済を極力スマホの非接触決済にまとめているのです。
理想はスマホもカードも自由に組み合わせて非接触決済が使える世界なのですが、その道のりは平たんではなさそうです。どうにかなると良いのですが……。
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