最高裁は、ワンセグ機能付きの携帯電話を所有すると、NHKと受信料契約を結ばなければならないかどうか、という訴訟の上告審で、契約義務はないと訴えた原告側の上告をいずれも退ける決定をした。
放送法については、受信設備の設置者にNHKとの受信料契約を義務付けているが、今回の判決によって、ワンセグ機能が付いた携帯電話の所有者にも、月額1260円(税込)のNHK受信料を支払う義務が生じる。
NHKや時事通信などの報道によると、NHKは「当社の主張が認められた妥当な判断だと受け止めています」とコメントしていると言う。
国内の携帯電話市場で半数以上のシェアを占めるiPhoneはワンセグチューナーを搭載しておらず、受信料を負担する義務は生じない。
一方で、国内メーカーを中心に携帯電話キャリアブランドを冠して発売されているケータイやAndroidスマートフォンの一部機種はワンセグやフルセグを搭載しているため、メーカーの機能選定やユーザーのスマホ選びで影響が出るかもしれない。
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