子どもにおすすめのケータイとスマートフォン+覚えておきたい設定まとめ(1/3 ページ)

» 2019年04月04日 06時00分 公開
[井上晃ITmedia]

 総務省が2018年5月に発表した「平成29年通信利用動向調査(※PDF)」によれば、2017年時点における6〜12歳のスマートフォン保有率は32.4%、13〜19歳では75.2%だった。大ざっぱに見積もって、今どきの小学生の3割、そして中学生〜高校生の8割近くがスマートフォンを所有している。保護者によって事情や考え方こそ異なれど、子どもが幼いうちからモバイル機器を携帯させることも増えてきた。

 一方、当然ながら、その意味は大人がスマートフォンを所持するものとは異なる。特に子どもの年齢によってモバイル端末を持つ意味合いは大きく変わるだろう。では具体的にどんな端末やサービスを利用すればよいのか。本記事では、「未就学児や小学校低学年に端末を持たせる」場合と、「小学校高学年や、中学生、高校生にスマートフォンを持たせる」場合の2つのケースに分けて考えたい。

未就学児から小学校低学年にはキャリアの防犯ブザー型端末を

 まず、小学校低学年までの子どもに端末を持たせる場合には、主に「緊急時の連絡手段」や「見守りツール」といった役割が期待される。大手携帯電話会社は、こうしたニーズを満たす防犯ブザー型の製品を販売しており、一般的に通話、SMS、見守り機能、防犯ブザー機能などを備える。なお見守りサービスは、基本的に保護者が契約するキャリアに合わせて契約する必要がある。

F-03J NTTドコモが提供する「キッズケータイ F-03J」

 NTTドコモは、「キッズケータイ F-03J」(9600円、税別、以下同)を提供している。月額500円(2年契約時)の「キッズケータイプラス」プランを契約することで、家族間国内通話は無料で利用可能。SMSも利用できる。

 防犯ブザーとしての機能も備えており、見守りサービスの「イマドコサーチ(月額200円)」を契約している場合には、ブザー発信時に位置情報も親へと共有される。防水・防塵(じん)にも対応し、雨にぬれたり地面に落としたりしても壊れにくいため、やんちゃ盛りの子どもに持たせても安心だ。

mamorino5 auが提供する「mamorino5」

 auは、子ども用の端末として「mamorino(マモリーノ)」と、「miraie(ミライエ)」という2種類のブランドを展開している。防犯ブザー型に相当するのは前者で、その最新モデルは2019年2月に発売された「mamorino5」(1万5000円)だ。同機は月額500円(2年契約時)の「ジュニアケータイ」プランで運用でき、こちらも家族間国内通話が無料。月額300円の「安心ナビ」を契約すると、GPSで子どもの位置や移動経路などを確認できる。端末としては防水性能を備える。

 さらに、セコムが提供する「ココセコム」サービスとも連携。これに加入している場合には、防犯ブザーを鳴らすとセコムが子どもの状況を保護者の連絡先に報告してくれ、必要な場合には緊急対処員が現場に急行させられる。auを介して加入する場合、月額基本料金は無料で、現場急行料金(5000円/回)などが別途発生する仕組みのため、加入時のハードルも低い。

キッズフォン ソフトバンクが提供する「キッズフォン」

 ソフトバンクは「キッズフォン」(1万8720円)と「みまもりケータイ4」(6222円)の2機種を展開するが、auと違い、両機共に防犯ブザー型だ。「キッズフォン」はタッチディスプレイを搭載しており、ボタン式の「みまもりケータイ4」の後継に相当する。

 特に「キッズフォン」は、背面500万画素、前面200万画素のカメラを備え、写真を撮って家族にシェアできる点が特徴だ。同機は月額490円(2年契約時)の「通話定額ライト基本料」で運用でき、家族間国内通話が無料になる他、SMS/MMSの送受信も無料。子ども視点でも楽しめるのよい端末だ。防水・防塵(じん)、耐衝撃性能も備える。

 また、月額無料の「みまもりマップ」では居場所確認が可能。さらに「CSP ケータイ de アシスト」サービスを利用する場合には、緊急時に警備員を出動させられる。同サービスの料金は、月額300円、出動5500円/回。

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