インタビュー
» 2019年05月05日 07時41分 公開

個人間でスマホを売却するのは危険? データ消去を手掛けるブランコ・ジャパンに聞く (2/2)

[金子麟太郎,ITmedia]
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なぜ一般ユーザーにはデータ削除機能を解放しないのか?

―― 一般ユーザーがデータを削除することが難しいのであれば、メルカリやオークションなどで中古スマホを売却するのは危ないのでしょうか。

呉氏 復元の方法に関しては、(一般ユーザーは)詳しくないと知り得ないと思います。誰でも簡単にできるわけではありませんが、詳しい人がソフトを使って復元してしまう恐れもあるので、個人のデータが漏えいする可能性はあります。

 個人間というよりも、個人データの漏えいを気にされるようであれば、弊社のソフトを導入されている買い取り・販売店に預けるのが得策かと思います。

佐原氏 弊社が個人向けにデータ削除のソフトを提供しない理由は、専門の知識を持ったユーザーでなければ(扱いが)難しいからです。専用のハードやソフトを用意しなければなりませんし、完全に削除できるまでに何時間も掛かるからです。個人情報に対しての認知も進んでおらず、弊社としては一般ユーザーに個人情報の扱いに対しての認識を高めていただきたいです。

取材を終えて:データの漏えいは自己責任

 ブランコ・ジャパンが取材時に最も強調したのは、個人データに対する認識の甘さだった。昔に比べてより多くの情報を管理・保存できるようになったスマートフォンやPCだが、それだけ情報が漏れてしまうというリスクも増えたのだ。

 インターネットサービスも発達し、個人間で簡単に情報端末を売却できる時代となった。データを削除しないまま他人に渡してしまうと、あっという間に個人情報は漏れてしまうことは言うまでもないが、仮にデータをしっかりと削除したつもりでも、復元されてしまうケースがあることには驚かされた。

 個人間取引とは反対に、ブランコの製品を取り扱う中古買い取り・販売業者に頼れば「第三者にデータを復元される心配がない」ということが分かった。

 Appleが「あなたのiPhoneは安全です」というような文言のCMを繰り返し放映する理由もブランコ・ジャパンによると妥当な主張だという。ただ、端末がネットワークにつながっている以上、どのような形で個人データが漏えいされてしまうのかは未知数だという。

 記事を通して訴えたいのは、個人情報の重要性に対する認知を高めてほしいということ。データの管理にはくれぐれも注意したいものだ。

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