世界を変える5G

シャープ、5Gスマホのプロトタイプを公開 約3Gbpsの通信に成功

» 2019年05月08日 17時34分 公開
[田中聡ITmedia]

 シャープが5月8日、新型スマートフォン「AQUOS R3」の発表に合わせて、5Gスマートフォンのプロトタイプ(以下、5Gスマホ)を参考展示した。

シャープ 「AQUOS R3」をベースにした5Gスマートフォンのプロトタイプ
シャープ 背面の素材はAQUOS R3とは異なる

 5Gスマホは、AQUOS R3をベースにしながら、5G対応のモデムチップやアンテナを装備したもの。AQUOS R3の部品にこれらを組み合わせているため、本体の厚さが増しているが、商用モデルを開発する際は、より薄くできるという。周波数帯は日本のキャリアに割り当てられている28GHz、3.7GHz、4.5GHzをサポートしており、1台で複数キャリアの5G通信が可能だという。

シャープ
シャープ 5G用の部品を加えた分、厚さが増している

 会場では、5GとLTEの基地局シミュレーターと有線接続したシールドボックスの中に5Gアンテナを装備。ここから28GHz帯の電波を発して、シールドボックスに入れた5Gスマホを遠隔操作で通信。モニターに映し出されたスマホ画面のピクトエリアには「5G」のアイコンが表示され、下り2.9Gbpsほどの速度が出ていることが確認できた。

シャープ 5Gは商用サービス開始前のため、シールドボックスに入れたまま伝送デモを実施。スマホで通信している様子は、モニター越しに確認する形
シャープ 5G/LTE基地局シミュレーター(左)とシールドボックス(右)
シャープ 2.88〜2.9Gbpsの通信速度を確認できた
シャープ 電波暗室で事前に行った実験でも、2.88Gbps出ていた
シャープ 端末情報は「5G439」となっていた

 シャープは2018年に発売した「AQUOS R2」で超広角の動画専用カメラを搭載し、AQUOS R3では15秒のダイジェスト動画を自動で作成する機能を追加するなど、動画撮影機能に注力している。5G時代でもこの方向性は継続し、通信事業本部 本部長の中野吉朗氏は、「5Gサービスインに向けて、ビジュアルコミュニケーションを革新させたい」と意気込みを語った。

 気になる5Gスマホの発売時期だが、4月に国内キャリアの周波数割り当てが決まったばかりで、商用サービス開始は2020年春とまだ先のため、未定。それでも「発売タイミングはキャリアのサービスインに依存するのでコメントしづらいが、先頭集団で開発し、いち早く出したい」と通信事業本部 パーソナル通信事業部 事業部長の小林繁氏は話す。また同氏は、5G時代でも、動画のコミュニケーションを追求していくことをあらためて強調した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月09日 更新
  1. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
  2. “折りたたみiPhone”だけじゃない もうすぐ開催のAppleイベントで登場する新製品のうわさを総まとめ (2026年09月08日)
  3. 折りたたみiPhoneは30万〜40万円超に? ダミー画像から見えたスペックと品薄の懸念 (2026年09月07日)
  4. ドコモの純正スマートウォッチがAmazonで14%オフの約6000円に 心拍や睡眠の測定も可能 (2026年09月08日)
  5. 「おサイフケータイ」のリセット方法を改めてチェックする(新しめの機種限定) (2026年09月07日)
  6. なぜLINEは“ちょっとした気遣い”で重宝された「ミュートメッセージ」を有料化したのか? (2026年09月08日)
  7. 車内を大画面エンタメ空間にする「VANBAR ディスプレイオーディオ」がセールで20%オフの2万8777円に (2026年09月08日)
  8. 3COINSで1320円の「コイル充電ケーブルAtoC」を試す 伸縮式よりも“ラフ”に扱えて便利 ただしキーボードにはアンマッチ? (2026年09月08日)
  9. 「Pixel 6a」で製品起因が疑われる発火事故が発生 消費者庁が「消費生活用製品の重大製品事故」として公表 (2026年09月07日)
  10. パスポート型折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold8」と「HUAWEI Pura X Max」の実機比較で見えてきた違い (2026年09月07日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー