中高生の9割以上が勉強にスマホを活用 約7割が「勉強はかどる」

» 2019年05月15日 16時41分 公開

 MMD研究所は、5月15日に「2019年5月 中高生の勉強時におけるスマートフォン利用実態調査」の結果を発表した。葵が運営するオンライン学習塾アオイゼミとの共同調査第4弾として、アオイゼミを利用している12歳〜18歳の男女1283人を対象に3月5日〜3月25日の期間で行った。

 携帯端末の学校への持ち込み状況を聞いたところ、中学生845人の19.5%、高校生438人の88.1%が「スマートフォンの持ち込みを許可されている」と回答。2017年の同調査と比べ、中学生は5ポイント、高校生は1.6ポイント持ち込み許可率が上がっている。

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 「条件付きで持ち込みを許可されている」と回答した中高生へ複数回答でルールを聞いたところ、中学生の最多は「学校や先生に持ち込むための許可申請をする」、高校生の最多は「授業中は電源を切ってバッグやロッカーにしまう」となり、中学校と高校の差が明らかとなった。

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 スマートフォンを所有している中高生1167人へ、スマートフォンの持ち込み許可に関わらず、学校にスマートフォンを持ち込んでいるか聞いたところ、中学生の17.5%、高校生の90.2%が持ち込んでいると回答している。

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 持ち込みが許可されている中高生に学校での利用について聞いたところ、それぞれ最も多い回答は、男子中学生が「休み時間にゲームアプリで遊ぶ」と「授業で分からなかった単語などをGoogleなどで調べる」が同率、女子中学生が「授業で分からなかった単語などをGoogleなどで調べる」、男子高校生が「休み時間にゲームアプリで遊ぶ」、女子高校生が「休み時間にSNSをチェックする」となった。

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 2019年は中学生の91.4%、高校生の94.5%がスマートフォンを勉強に活用していると回答。2017年は中学生の91.0%、高校生の92.1%が活用していると回答し、中学生は0.4ポイント、高校生は2.4ポイント上がった。勉強時にどうスマートフォンを活用しているは、中学生・高校生ともに、「Googleなどの検索サイトでわからない単語を検索」「動画で問題の解き方や授業を視聴」「勉強時間や試験のスケジュールの管理」が上位だった。

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 また、中学生の74.0%、高校生の68.8%がスマートフォンを勉強に利用するようになってから「勉強がはかどるようになった」と回答。一方「はかどるようになったと思わない」は中学生が6.3%、高校生は8.6%に留まった。

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 スマートフォンで勉強しているとき、勉強に集中するために意識していることについては「バイブにして、通知音が鳴らないようにしている(2年・男子中学生)」「SNSの通知を切る、iPhoneの設定で、勉強関連以外のアプリを使えないようにしている(3年・女子中学生)」「勉強に関係のない動画を見ないようにする(1年・男子高校生)」「LINEを開かないようにしている(1年・女子高校生)」などの自由回答が集まった。

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