MMDの中高生IT利用状況調査 学校へのスマホ持ち込み許可は中学生21.6%、高校生84.3%

» 2018年05月29日 16時30分 公開

 MMD研究所は5月29日、「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」の結果を発表した。この調査はアンケートアプリ「TesTee(テスティー)」を提供するテスティーと共同で実施。同アプリを使っている12〜18歳のスマートフォンを所有する中学生533人と高校生573人の計1106人を対象として、4月10日〜13日にかけて調査を行った。

 学校へのスマートフォン持ち込みが許可されているかを聞いたところ、中学生の21.6%、高校生の84.3%が「許可されている」あるいは「条件付きで許可されている」と答えた。

 決められているルールや条件を複数回答で聞いたところ、中学生は「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」が49.6%、「登下校時のみ使用可能」が40.0%、「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」が37.4%となり、高校生は「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」が69.2%、「登下校時のみ使用可能」が30.0%、「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」が14.1%となった。

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 学校にWi-Fi環境があると答えた中学生は25.9%、高校生は22.0%。

 学校にWi-Fi環境があると回答を寄せた中高生を対象に、スマホの持ち込み許可状況をクロス集計をかけた上で自身のスマホを学校のWi-Fiに接続可能か聞いたところ、持ち込みを許可されている中学生は「休み時間だけ接続できる」が1.9%、「いつでも自由に使える」が20.8%、持ち込みを許可されている高校生は「休み時間だけ接続できる」が4.3%、「いつでも自由に使える」という回答が20.7%となっている。

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 学校で授業に使うことのある端末を複数回答で聞いたところ、中学生は「PC(デスクトップ)」が40.5%、「PC(ノート)」が21.8%、「タブレット(iPad)」が16.3%で、高校生は「PC(デスクトップ)」が41.0%、次いで「タブレット(iPad)」が15.4%、「PC(ノート)」が14.5%となった。

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 授業でPCやタブレットを使うと回答した中高生を対象にどのような授業でデバイスを利用するか複数回答で聞いたところ、「PCやタブレットの操作の授業で使う」が中学生では61.3%、高校生では63.0%となった。

 PCやタブレットでどんな操作を習っているかを複数回答で聞いたところ中学生は「WordやExcelやPowerPointの使い方」が60.6%、「タイピングの練習」が39.9%、「プログラミングの方法」が35.5%となった。高校生は「WordやExcelやPowerPointの使い方」が84.5%、「タイピングの練習」が37.9%、「画像や写真の編集の仕方」が29.1%と、中高で習う操作が異なることが分かった。

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 通常の授業でPCやタブレットを使う中高生へどのように使っているか複数回答で聞いたところ、中学生は「授業で使う教材の共有」が48.0%、「動画の視聴」が40.2%、「黒板やノートとして利用」が27.9%。高校生は「授業で使う教材の共有」が49.4%、「動画の視聴」が32.3%、「宿題やプリントの配布、提出」が25.6%となった。

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 学校からの緊急時の連絡はどのように行われているか複数回答で聞いたところ、中高生ともに「一斉送信のメールが届く」が最も多くなった。次に多かった回答は中学生は「電話でクラスメートから連絡が回ってくる」が18.8%、「LINEでクラスメートから連絡が回ってくる」が15.8%、高校生は「LINEでクラスのグループにメッセージが届く」が21.8%、「専用のアプリなどで通知が届く」が14.5%と中高生で異なる結果となった。

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