KDDIがデータ容量制限なしで使い放題「データMAXプラン」開始――5G時代を先取りし、他社を出し抜くファインプレー:石川温のスマホ業界新聞

» 2019年05月24日 10時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 KDDIは5月13日、3つの新料金プランを発表した。

 一般メディアの注目は、菅官房長官の「携帯電話料金は4割値下げできる余地がある」という発言を受けて誕生したプランだと思うが、個人的に興奮してしまったのは、データ容量制限のない「auデータMAXプラン」だ。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2019年5月18日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額540円・税込)の申し込みはこちらから。


 こうした「使い放題」なプランは2020年に始まる5Gからと勝手に思い込んでいた。しかし、KDDIは他社を出し抜く形でいち早く使い放題を提供。月額8980円と高額だが、容量制限を気にすることなく、ストレスなくスマホを楽しめるという点においては最強のプランと言えるだろう。

 ソフトバンクは「ウルトラギガモンスター+」で月間50GBに加えて特定の動画・SNSサービスは使い放題となるサービスを提供中。しかも、現状はそうした制限はなく、使い放題のサービスをキャンペーンで提供しているだけに、早期に、キャンペーンではなく、通常の料金プランとして「使い放題」を提供してくることになりそうだ。

 当然のことながら、料金競争は「後出しジャンケン」のほうが強いため、追随してきたキャリアの料金プランが圧倒的に強い。現状でも、1GBから7GBの従量制と、7GB固定でSNSが使い放題、さらにデータ容量なしの定額制といった3つの新プランを持ってきたKDDIが、全体的に俯瞰してもかなり魅力的に見える。

 ただ、一方で、KDDIは新しいプランを3つ用意してきたのにも関わらず、「auフラットプラン20」と「auフラットプラン25 Netflixパック」を残し、全部で5つの料金プランとなってしまった。

 新しい3つのプランが、他社対抗上「家族で安くなる仕組み」であるため、単身者にも優しく、他社に比べても安価に見えるプランを残さざるを得なかったのだろう。

ただ、このあたりの思い切りのなさによって、ショップを訪れるユーザーが「わかりにくい」と感じてしまわないか心配だ。一方のNTTドコモは「シンプルな2択」をアピール。ソフトバンクもいまのところ「2択」となっている(ソフトバンクは実質、ウルトラギガモンスター+の1択と言えるが)。

 そんななか、KDDIはまさかの「5択」。細かなユーザーニーズを拾い上げ、あらゆる人に料金プランを用意すると、結局、プランが複雑化してわかりにくく選びにくくなるという典型例にも思える。

 「auデータMAXプラン」で思い切っただけに、もうちょっと、プランを絞り込むという「思い切りの良さ」があってもよかったかもしれない。

© DWANGO Co., Ltd.

アクセストップ10

2026年10月29日 更新
  1. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  2. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
  3. 「iPhone Duo」は買いか見送りか――賛否 そんな中、登場した「iPad mini」は誰向け? (2026年10月27日)
  4. バルミューダが初のコンテンツ事業「パーソナルAIラジオ」発表 “自分だけの番組”を毎朝10分配信する狙いとは (2026年10月27日)
  5. 20〜30代限定の「ダイナースクラブ ゴールド」登場 スタバやスマホで10倍還元、「食べログプレミアム」が実質無料 (2026年10月26日)
  6. auショップの問い合わせ半減、通信品質の最適化は2年から1カ月へ短縮 KDDIが示す「AI前提社会」の道筋 (2026年10月27日)
  7. KDDIのメールシステム不正アクセス、約1223万件のアドレス/約762万のパスワードが漏えい パスワード強制変更へ (2026年07月06日)
  8. ソニーが6型の空間再現ディスプレイ「ELF-MN1」発売 デジタルフィギュアなど立体映像を裸眼で楽しめる (2026年10月28日)
  9. 「Google Fitbit Edge」先行レビュー:画面付き、Google マップ対応の実力は? Fitbit Airとの1万円差を検証する (2026年10月27日)
  10. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー