“トリプルキャリア”のメリットとは? Xperiaの扱いは? 「nuroモバイル」の戦略を聞くMVNOに聞く(3/3 ページ)

» 2019年06月11日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

「Xperia」の扱いは継続的に検討している

―― 最初のお話に戻ってしまいますが、SIMカードのみの人が8割という比率は高いですね。MVNOによってこの傾向は大きく分かれますが、なぜここまで高いのでしょうか。

nuroモバイル SIMのみを申し込む人が8割と圧倒的に多い

神山氏 売り方はあるのかもしれません。mineoさんや楽天モバイルさんなど、リアル店舗を持っているところは端末も含めて設定のサポートができる強みがあります。そういう意味では、大手キャリアのショップに行くのと同じような感覚で、端末を一緒に買っているのかもしれません。弊社の場合、リアル店舗も量販店にはありますが、量販店には私どもの端末はありません。そういった意味で、Web中心だとどうしてもこういう比率になってくるのだと思います。

―― 端末の販売で売り上げが増えているMVNOもありますが、そういった方向には行かないのでしょうか。

神山氏 前回、「Xperia XZ Premium」をやって完売していますので、グループとして、何かを売っていくことはあると思っています。今後のXperiaについては、継続的に検討しています。

nuroモバイル 2017年に発売したnuroモバイル向け「Xperia XZ Premium」。上り通信が使い放題の「プレミアム回線」に対応しているが、これ以降、プレミアム回線に対応した機種は登場していない

―― プレミアム帯域オプションのサービスも面白いと思いました。あれを全端末に拡大するのは、やはり難しいのでしょうか。

神山氏 プレミアム帯域は、端末自体が若干お高いこともあり、品質を求められるお客さまが一定数いて、選ばれているサービスです。やはり全ての端末にはできないですね。安い端末を選ばれる方は、値段的な部分を求めることも多いですから。今後をどうするかは戦略によるところもありますが、どう市場に打ち出せば選んでいただきやすくなるかが重要です。

―― プレミアム帯域オプションもそうですが、データ容量の前借りなども、新プランや追加になったau回線で使えるのでしょうか。“ギガ不足”が話題になっているぐらいなので、そこは差別化になっていると思いますが。

神山氏 全キャリアの回線に、前借りの機能は残しています。ただ、あまりいろいろなメッセージを打ち出しすぎると分かりづらくなってしまうので、あえて強調はしていません。今回は、既存のサービスは残しながら、キャリアだけを追加しています。

取材を終えて:トリプルキャリアを生かしたサービスにも期待

 トリプルキャリア化しているMVNOは、まだ数えるほどしかない。ここがnuroモバイルにとって、差別化のポイントになっているようだ。先行して3キャリアの回線をそろえたMVNOの話を踏まえると、やはりまだ“SIMロック解除の壁”は高いようだ。また、nuroモバイルは子会社がMVNEを展開していることも、回線を増やしたモチベーションになっているようだ。確かに、MVNOに卸すことを考えると、その方が選択肢を提示しやすくなる。

 一方で、同じnuroモバイル内で回線が違うと、パケットギフトが送れなくなるのはやはり不便。3キャリアそろえることを優先したというが、異なる回線をそろえて1社で扱えるのは、MVNOならではの強みだ。この特徴を生かしたサービス開発にも、期待したい。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月02日 更新
  1. d払い、dポイントのキャンペーンまとめ【4月1日最新版】 最大24%還元や10万ポイント還元のチャンスあり (2026年04月01日)
  2. 大手キャリアが改定した「端末購入プログラム」の賢い活用法 Y!mobileやUQ mobileも狙い目 (2026年03月31日)
  3. NTTドコモが金融事業を7月1日付で再編予定 事業と関連株式を新設子会社に移管 (2026年03月31日)
  4. Snapdragon 6 Gen 1を搭載したSIMフリーAndroidスマホ「OPPO Reno13 A 5G」がセールで3万8232円に (2026年03月31日)
  5. ケーブルを持ち歩く手間を省ける大容量モバイルバッテリー「Anker Power Bank (25000mAh)」が30%オフの1万490円に (2026年03月31日)
  6. 最大45dBのノイキャン搭載イヤフォン「Nothing Ear (a)」、Amazon 新生活セール Finalで1万円以下に (2026年04月01日)
  7. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  8. 楽天モバイルのルーター「Rakuten WiFi Pocket 5G」レビュー:通信速度はどう? 他社のeSIMで使う方法も解説 (2026年03月27日)
  9. 車内での通信制限を気にせず動画を楽しめる「Pioneer 車載用 Wi-Fi ルーター DCT-WR200D-E」が22%オフの1万7682円に (2026年04月01日)
  10. 飛行機の機内エンタメもワイヤレス化できるワイヤレスイヤフォン「JBL TOUR PRO 3」が25%オフの2万7000円に (2026年03月31日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年