お次のAIシリーズは猫。以前からある犬と猫の検出。今回はAIが被写体の動きを見てシャッタースピードをコントロールするようになったそうで、人・犬・猫・電車に関しては早く動いていたらシャッタースピードを上げて対処するという機能が付いた。
手ブレのみならず被写体もブレないのがウリだ。
で、何パターンか実際に動いているかどうかでシャッタースピードに差が出るのか試してみたら、確かに、完璧とはいえないものの違いは出た。
これは膝に乗っているうちの猫を自撮りで(アウトカメラで)撮ったもの。膝の上でじっとしているときは1/30秒。ちょっと動いちゃったときは1/120秒と差が出た。
ただ、もっと高速シャッターになってくれと思うこともあり、完璧ではない。それでもすばらしい機能だ。
AIシリーズ、続いては夕焼け。大して焼けてはいない空だったけど、うまいこと夕焼けっぽくしてくれた。
最後は高感度時のチェックだ。ISO2292まで上がった。もちろん画質は劣化するけど、夜空はちゃんとぎゅっと締まっているし、明かりもいい感じに写っている。これは悪くない。
つまるところ、画質はけっこういい。色もいいし階調もけっこう滑らかだし、安定感がある。あれこれ使っていて、露出補正(明るさ補正)したいとか、色を直したいとか思うことまずなかったもの。
では人物撮影だ。当然顔検出機能はあるわけだが、シャープらしいのは「顔」というより「人体検出」をしてくれること。
体全体に青い枠が付いているのが分かる。顔が見えてなくても人体と判断すると、ちゃんとそう認識してくれるのだ。
そして人を撮るときは、「インテリジェントフレーミング」が傾きのみならず構図までいじってくれる。
まずは元の写真。
続いて、AIが判断して修正した「おすすめ」の写真。
頭の上に無駄な空間ができていますよ、もうちょっと寄りましょうね、この体の向きならもうちょっと端に寄せましょうね、という構図になっているわけだ。
続いて、自撮り。インカメラは丸い切り欠きになっているのが面白い。
インカメラは約1630万画素、35mm判換算で25mm相当、F2.0。標準カメラより画素数が多くてちょっと広角。
自撮り時は背景ぼかしとか美肌とか目の大きさとか、いろいろと設定できる。彼女に好みの設定を作って撮ってもらった。
それで撮ったのがこちら。けっこうナチュラルに盛ってくれていていい感じだ。
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