AI撮影のデキがよく、高感度に強くなった「HUAWEI P30」 超広角カメラだけ異質?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2019年07月26日 12時18分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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マスターAIでポートレートなど

 ここからはいつも通り、いろいろとマスターAIに頼りつつ撮影である。

 人物から。人を見つけると自動的にポートレートモードになり、背景はボケ、肌もきれいに撮ってくれる。

HUAWEI P30 人を見つけるとポートレートモードになり、背景も自動的にボケてくれる
HUAWEI P30 背景のボケ具合といい肌の滑らかさといい、さすがのクオリティーである

 ちなみに、マスターAIをオフにして撮ったのがこちら。

HUAWEI P30 「たのむからマスターAIをオンにしてくれ」と言われそうな写りの差

 人を撮るときはマスターAIに頼りましょう、という結論でよいかと思う。Huaweiのカメラって見栄えのするシャキッとした写りが特徴だが、人の肌はあまりシャキッとさせると都合がよくないのだ。

 ポートレートモードにすると背景のボケ具合や、ビューティーレベルをコントロールできる。

HUAWEI P30HUAWEI P30 ポートレートモードでビューティーレベルを10に(写真=左)。背景のぼかし具合も選べる(写真=右)
HUAWEI P30 無事、背景がボケたポートレートを。ズームは2xで

 続いてインカメラで自撮り。

HUAWEI P30 P30で自撮りしているの図

 インカメラは2400万画素と高画素で26mm相当。レンズはF2.0。ポートレートモードを使うと、ライティングやビューティーモードの細かな調整(スリム化や肌の色など)もできる。

HUAWEI P30 自撮りカメラでポートレートモードにするとライティングや、ビューティーレベルの細かな調整ができる
HUAWEI P30 肌はつやつやで顔もちょっと細くなり、顔に光も当たって(逆光で撮っても)いい感じに

 というわけで、これまでと変わらず、P30のカメラはスマートフォンのカメラはこうあるべきって道を歩んでいる感じだ。

 最後にいろいろと撮ってみて終わりにしよう。風景は超広角で青空クッキリがいい。

HUAWEI P30 空の青、山の緑、踏切の黄色、素晴らしい。超広角なのに周辺のゆがみもちゃんと補正されている

 ちなみに曇っているときはちゃんと「曇り」とAIが認識して、青空時とはちょっと違ったセッティングで撮ってくれる。

HUAWEI P30 曇りと認識。超広角カメラだとちょっとドラマチックな感じに

 時には「超広角で撮った方がいいよ」とマスターAIが教えてくれる。

HUAWEI P30 Pro 夕空を撮ろうとしたら「広角にした方がいいですよ」と教えてくれたマスターAI

 料理は「フード」と認識された途端に、花は「花」と認識された途端に色鮮やかになった。

HUAWEI P30 料理は従来通り「フード」と認識
HUAWEI P30 決して明るくない室内でもこれだけクッキリ明るく鮮やかに撮ってくれるのはさすがである
HUAWEI P30 花ももちろん普通に認識。風で揺れていたので「動体」と認識してAF枠が出てきた

 ここで花をアップで撮ろうと3xにしたら、メインカメラのデジタルズームになる。望遠カメラは撮影最短距離が長くマクロ撮影はできないので、自動的にメインカメラのデジタルズームに切り替わるのだ。でもそれを感じさせない写りはさすが。

HUAWEI P30 デジタルズームのアップでとってもそれを感じさせないのはさすが。まあわざとらしい鮮やかさではあるけど、それが魅力でもある

 マクロ撮影も得意だ。

HUAWEI P30 電球のフィラメントにちゃんとフォーカスがきてくれた

 スーパーマクロモードにするとここまで寄れる。

HUAWEI P30 スーパーマクロモード発動
HUAWEI P30 クリームソーダのメロンソーダ部分の泡を撮ってみた

 最後はお約束の猫を。

HUAWEI P30 うちの猫がソファの背もたれでくつろいでいたので狙ってみた
HUAWEI P30 3xの望遠にして猫をアップで

 P30が完璧かというと、超広角カメラはメインカメラの色の差や、メインカメラと望遠カメラでの微妙なオートホワイトバランスの効きの違いが気になることはある。

HUAWEI P30 左がメインカメラで、右が望遠カメラで。色味がちょっと違う。望遠カメラの方がリアルだけど、メインカメラの方が好ましい色になっている

 でも全体としてはさすがHuaweiという写り。マスターAIが仕事したときの写りの気持ちよさはさすがで、さらに高感度に強くなったため、室内でフラッシュなしで撮ることが多いスマートフォンには朗報だ。

 Huaweiのハイエンド機に迫るカメラ性能の機種は出てくるのか、さらにP30 Proの望遠カメラはどんなレベルに仕上がっているのか、そっちも楽しみである。

 今回は基本性能のチェックをメインにしたので、P30 Proをレビューするときはもっといろんなシチュエーションで試してみたい。

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