慶應義塾大学環境情報学部(SFC)が、アプリのプッシュ通知においてAI(人工知能)を活用して最適なタイミングを検知する技術を開発し、実際のアプリにおいて効果があることが証明されたと発表した。
今回の技術は、SFCの中澤仁教授の研究室に所属する大越匡特任准教授らとヤフーの「Yahoo! JAPAN研究所」と共同で研究・開発が進められたもの。スマートフォン上のセンサーデータと機械学習ベースのAI技術を用い、スマホのプッシュ通知を開封しやすいタイミングを推定する技術を継続的に改良してきた。このタイミングはユーザーの情報受信の心理負荷を下げ、プッシュ通知が開封されやすくなり、サービスへのエンゲージメントを高める効果があるとしている。
研究を通して推定されたタイミングをベースに、Android版「Yahoo! JAPAN」アプリ上で効果を検証した結果、2017年に発表された前の技術と比べて10倍以上となる最大60%超の開封率向上効果、パーソナライズされた通知コンテンツ配信時の効果向上、緊急地震速報といった速報ニュース配信で効果を得ることができたという。
この研究成果は、2019年8月4日〜8日に米国アラスカ州アンカレッジで開催されたカンファレンス「KDD 2019 (The 25th ACM SIGKDD International Conference on Knowledge Discovery & Data Mining) 」で発表されている。
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