Mate 30 Proの望遠カメラは光学3倍ズームが可能で、デジタルズームは30倍まで撮影できる。
デジタルズームを使っても画質が激しく劣化するわけではないので、被写体に近づけない状況では、積極的にズームを活用できるだろう。
なお、UI(ユーザーインタフェース)が「EMUI 10」にアップデートしたことにより、カメラアプリの操作性にも改良が加えられた。従来は、Leicaが監修した撮影画質モード(標準/鮮やかな色/ソフトな色)とフィルターの選択画面は別だったが、これが1つのメニューに統合された。また、撮影モードを変更すると、画面に1秒ほど大きく表示されるようになった。夜景モードで撮る際に、端末を動かせない秒数も大きくカウントダウン表示されるようになった。
Mate30 Proのカメラは「Cine Camera」とうたい、ビデオの撮影性能が向上したこともセールスポイント。4K 60fpsで動画が撮れて、4K HDR+のタイムラプスも撮影可能。さらに、最大7680fpsで撮影してスローモーションで再生できるなど、もはや日常の撮影では必要ないだろうというスペックまで備えている。
筆者が実際に撮影した作例を、そのまま掲載させていただく。筆者はスマホでビデオ撮影をすることが少ないので、あくまでも「ビデオ撮影に不慣れな人が手持ちで撮影した作例」として参考にしていただきたい。
9月6日にIFA 2019で「Kirin 990」が発表された際には、ビデオに映る人物だけを切り抜いて、他の背景に合成するといったデモンストレーションも披露されたが、筆者が試した範囲では、そうしたビデオを撮影したり編集したりできる機能は見当たらなかった。実際に発売される機種では、さらに動画を楽しめるアプリが追加されることを期待したい。
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