Mate 30 Proのアウトカメラは、超広角(18mm/F1.8/40メガピクセル)+広角(27mm/F1.6/40メガピクセル)+望遠(80mm/F2.4/8メガピクセル)+3Dカメラ(深度センサー)というスペックだ。
ちなみに前モデルのMate 20 Proは超広角(16mm/F2.2/20メガピクセル)+広角(27mm/F1.8/40メガピクセル)+望遠(80mm/F2.4/8メガピクセル)。そして、
P30 Proは、超広角(16mm/F2.2/20メガピクセル)+広角(27mm/F1.6/40メガピクセル)+望遠(125mm/F3.4/8メガピクセル)+3Dカメラ(深度センサー)だ。
それぞれのカメラはセンサーも異なる。P30 Proでは、広角カメラに光を効率よく採り込める40メガピクセルの「RYYBセンサー」が搭載された。Mate 30 Proにも、そのRYYBセンサーが搭載されているが、さらに超広角カメラにも大型センサーを使用し、そちらには旧来の「RGGBセンサー」を用いている。また、Mate 20 ProとP30 Proのプロセッサは「Kirin 980」だが、Mate 30 Proは最新の「Kirin 990」を搭載し、ISP(画像処理プロセッサ)の処理能力も向上している。
というわけで、これら3モデルで同じ被写体を撮影して、画質を比較してみた。まずは、青空が見える景色を撮ってみた。
次に、ミュンヘンのレジデンツ博物館の中で超広角で撮影してみた。
撮影サイズは、いずれも初期設定の「4:3 10MP」に設定した。しかし、Mate 30 Proの超広角カメラは、1/1.54型でアスペクト比が3:2のRGGBセンサーを採用しているため、Mate 30 Proで撮影した写真のみ画角が異なる。なお、色調はMate 30 Proが最もリアルに近いと感じられた。
次に、レストランで料理を撮ってみた。被写体は、豚の脚をじっくりと焼き上げた「シュバイネハクセ」というドイツ料理で、とてもおいしかったです。
いずれもAIをオンにして「フード」と認識さえたが、撮影結果はそれぞれ異なった。Mate 20 Proは実際よりも赤みが強く出て、P30 Proは黄色が強まる印象。Mate 30 Proが最も落ち着いた色で撮れた。ただし、好みが分かれるかもしれない。
Huaweiのスマホは、夜景がきれいに撮れることにも定評がある。Mate 30 Proにも「夜景モード」が搭載されているので、従来モデルと撮り比べてみた。
肉眼ではほぼ真っ暗に見える空の部分の描写が機種によって差が出たが、どの機種もきれいに撮れて、大きな進化は感じなかった。ただし、別の場所で撮影したところ、Mate 30 Proは手持ちでも星をそれなりにきれいに撮れるように感じた。三脚を立てて、長時間露光すれば、星の軌跡も捉えられるかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.