ではカメラの話。
メインカメラは1/2型で4800万画素のソニー製センサー。最近、ハイエンド機で使われつつあるセンサーだ。レンズはF1.8。公表はされていないが、35mm判換算で約26〜27mmの一般的なものだ。通常の写真モードでは4800万画素から1200万画素の絵を作り出している。
曇天時しか時間が取れなかったので、いまひとつさえないけれどこんな感じ。三角のアイコンでメインカメラと超広角カメラを切り替えられる。切り替えにちょっと時間がかかるのは難点。
右下にある「1.0x」はズーム。デジタルズームを使える。
メインカメラとデジタル2倍の絵をどうぞ。元が4800万画素あるので、2倍くらいならけっこうクオリティーが高い。
超広角カメラは画角が125度というが、実際に撮った感じではそこまで超広角でもないかなと思う。こちらは1200万画素でレンズはF2.4。
もうちょっと天気がよいときのカットを2つ。
もちろんAIを使った被写体の自動認識も搭載している。
まずは料理。
次は花。
猫も自動認識。フリップカメラを使えば猫をなでながら撮るなんて技もOK。
そして夜である。
トレンドとなっている夜景モードはもちろん搭載。数秒掛けて露出を変えながら連写して合成することで、ノイズが少なくダイナミックレンジが広いHDRの夜景を撮ってくれる。
見た目はあまり変わらないけど、よく見ると夜空のノイズが少なかったり、ちょっとハイライト部の白トビが抑えられたりしている感じだ。
あれこれ撮ってみて、画質の総合評価的にはトップクラスに迫るけど、まだ上げられる気はするかなと思う。とはいえ、イマドキのスマホカメラの基本はきっちり押さえているし、カメラ部が起き上がってくるフリップカメラは、通常の撮影も自撮りも同じカメラを使えるから自撮り時のクオリティーが高い。面白いのみならず理にもかなっているのがZenFone 6の良さだ。
インカメラの利用者が増えるに従ってインカメラのクオリティーが上がったのだけど、そうすると高性能なカメラを前にも後ろにも付けることになって、何か釈然としない感じ(特に自撮りをあまりしない人には)もある。それを「アウトカメラを180度自動的に回転させる」っていう物理的な方法で解決するってアイデアは面白い。フリップ動作も早いのでストレスも感じない。
これはよいアイデアだ。
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