UQコミュニケーションズが、10月15日に「UQ mobile」向けの2019年秋冬モデルを発表。企画部門 事業開発部長の森重昭伸氏が、秋冬商戦の狙いを語った。
UQ mobileでは、10月1日から新料金プランとして「スマホプラン」を提供。単身ユーザーなら月額1980円から、家族と使うなら月額1480円からという料金は従来と変わらないが、旧プランのように、2年目以降に料金が上がる仕組みをやめ、月額1980円〜や月額1480円〜でずっと使い続けられるのが特徴だ。ただし通話定額はオプション扱いとなり、10分かけ放題だと別途700円が発生する。
【訂正:2019年10月21日11時43分 初出時に、「5分かけ放題だと別途700円が発生する」としていましたが、正しくは「10分かけ放題だと別途700円が発生する」です。おわびして訂正致します。】
森重氏によると、スマホプランの提供を開始した10月1日以降、SIM単体で契約するユーザーが増えているという。「スマホプランを待っていた人が、こぞって10月にSIMだけ買って使っているのでは」と手応えを話す。契約数は堅調に伸びており、10月に入っても好調を維持しているという。ちなみに通話定額オプションを選ぶユーザーは「想定よりも多い」(同氏)そうだ。
セット端末については、従来通り、ミッドレンジ端末を幅広いラインアップで展開していく。その柱となるのは「1.慣れ親しんだ日本メーカー」「2.コスパの高い海外メーカー」「3.iPhone」の3つだ。今回の秋冬モデルでカバーするのが1と2で、1は「Xperia 8」と「AQUOS sense3」、2は「Galaxy A20」と「OPPO A5 2020」が該当する
Xperia 8は21:9ディスプレイ、AQUOS sense3は小型ボディーに4000mAhバッテリーという特徴を持ちながら、防水やおサイフケータイにも対応。Galaxy A20は初心者に向けたモデルだとし、ドコモとau版と同じ価格帯だとしたら、税込みで2万円前半という低価格が目を引きそうだ。OPPO A5 2020は、おサイフケータイや防水には対応しないが、4眼カメラや5000mAhバッテリーといった特徴を持つ。OPPOはおサイフ+防水対応で3万円台の「Reno A」を発表したばかりだが、あえてとがった特徴を持つA5 2020を選んだそうだ。
気になる価格は「現在、検討中」(森重氏)とのことで発表されなかったが、「他社が出しているものを前提に考えたい」とのことで、他社の同製品と大きな差はなさそうだ。またUQ mobileでは新たに36回の割賦払いを導入した。ユーザーは一括、24回払い、36回払いから選べるようになる。
端末割引については、電気通信事業法が改正される前の9月までは「マンスリー割」を提供しており、端末によっては「実質0円」となるものもあったが、改正法に抵触しないよう「10月以降はマンスリー割を廃止した」と同氏。
改正法では、通信契約にひも付く割引は2万円までが上限とされているが、現在のところ割引施策は行っていない。ライバルのY!mobileが「2万円まで」と割り切って割引を行っている様子とは対照的だ。
新たな割引施策は「検討中の状況」(森重氏)とのことで、今回の新機種が発売されるまでに発表する見通し。既存機種にも割引が適用されるかどうかも含めて検討中とのこと。UQ mobileでセット端末を購入するのは、新たな割引施策が発表されるまで待った方がよさそうだ。
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