Huaweiの「Honor」は価格だけでなくファッションも重視 モスキーノとのコラボモデルも登場山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2019年11月15日 11時14分 公開
[山根康宏ITmedia]

 Huaweiのサブブランド「Honor」は初代モデルが登場したころの低価格機という位置付けから、今では若い世代向けの別ブランドとして中国ではHuawei本体とは全く別の展開を行っています。ロゴマークの変更だけにとどまらず、中国にあるHonorの店は一見するとファッション関連の店とも思えるような、華やかな店構えになっています。

Honor 深センにあるHonorの専門店

 Honorもハイエンド向けのプロセッサ「Kirin 980」搭載モデルが出てくるなど、スペック面でも他社の上位モデルに負けていません。それだけではなく、きらびやかな背面デザインを採用した製品も多く、「持っているだけで満足できる」ファッションアイテムとしての側面も強くなっています。そししてその路線から生まれたのがファッションブランドとのコラボモデル。2019年1月には「Honor V20」とMoschino(モスキーノ)のコラボ製品が登場しました。

 この手のコラボモデルは最初の製品だけが大々的に取り上げられるものですが、その後も定期的に製品が出ているようで、2019年の夏には「Honor 20 Pro」のモスキーノモデルも登場しています。

Honor Honor 20 ProのMoschinoモデル

 壁紙には「THIS IS NOT A MOSCHINO WALLPAPER」とあるので、一瞬これは本物ではない、と思ってしまうのですが、ファッションブランドでありがちな自己否定表現のようです。そもそもHonor 20 ProはKirin 980に4800万画素+1600万画素+800万画素カメラを搭載したHonorシリーズの最上位モデル。価格も高めなので購入者を選びます。そんなハイエンドモデルだからこそ、ファッションブランドとコラボする意味もあるのでしょう。

Honor これはモスチーノの壁紙ではない、と書かれていて一瞬戸惑う

 背面を見ても同様に「THIS IS NOT A MOSCHINO PHONE」とあります。ちなみにこれらの文字はゴールド色で、黒字に金という組み合わせが豪華。背面をよく見るとカメラ周りのスペックや、本体下の「HONOR」のロゴも同じ色。このあたりしっかりとデザインを統一させているあたり、さすがのコラボです。

Honor 黒地にゴールドの文字という統一感がある

 インカメラの画質が高いモデルが多いのもHonorシリーズの特徴で、Honor 20 Proも3200万画素を搭載。しかもパンチホールディスプレイ。一般的なノッチよりも画面に表示されるコンテンツへの没入感が高まります。多彩な美顔モードを搭載しているのは最近のスマートフォンとしては一般的。

Honor パンチホールのノッチに3200万画素のインカメラを搭載

 アウトカメラは光学3倍ズームに加え、デジタル30倍ズームが可能。DxOMarkで111の好ポイントを獲得しただけあってカメラフォンとしての性能も優れています。もちろん超広角にも対応しています。

Honor Honor全モデルの中でも最高級のカメラ性能を誇る

 日本ではHonorシリーズの展開はなくなり、Huaweiはnovaや上位モデルのlite版で製品バリエーションを増やしています。しかしせっかくのブランドコラボモデル、世界各国で販売してほしいものですね。

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