米調査会社Gartnerが11月26日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月期)の世界でのスマートフォン出荷に関する調査結果によると、同四半期に米AppleのiPhoneの出荷台数は、前年同期比10.7%減の4083万3000台で、市場シェアは1.3ポイント減の10.5%だった。
Appleは同四半期の業績発表で、iPhoneの売上高が9%減だったと発表した。同社は現在、販売台数は公表しなくなっている。
Gartnerは、「Appleは複数の市場で販売促進と値下げを続けたが、需要を喚起するには不十分だった」と指摘する。だが、9月に発売されたiPhone 11シリーズのスタートは順調で、ホリデーシーズンになる第4四半期(10〜12月期)には復調すると予想した。
同四半期のスマートフォンの総出荷台数も減少した。0.4%減の3億8747万7200台だった。
メーカー別シェアのトップは韓国Samsung Electronics、2位は中国Huaweiで、Appleは3位だった。続くのは中国Xiaomi、中国OPPO。Samsung、Huawei、OPPOは出荷台数が前年同期比でプラスだった。
Gartnerは市場全体について、「スマートフォンユーザーの多くは、価格の安さを求めなくなってきた。また、5Gネットワーク対応が拡大する2020年まで新端末の購入を遅らせる傾向にある」と分析した。
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