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» 2019年12月30日 09時40分 公開

2019年の生活を変えたモノ:キャッシュレスとUSB PDでお得&便利に でももっと衝撃的だったのは……

スマホ関連で一番衝撃的だったのは、LIVEミュージカル演劇「チャージマン研」です。約500人の会場の中規模演劇には、スマホの使われ方のトレンドと課題が詰まっていました。スマホを活用してリアルとネット、娯楽と課金をともに融合できたものは珍しい。通常の演劇の枠にはまらない内容でした。

[島徹,ITmedia]

 2019年、一番生活を変えたものといえば、「PayPay」などのキャッシュレス決済……というか“20%級の大型還元キャンペーン”ですね。「AirPods Pro」や「Xperia 1」「iPad Pro」、自作PCのCPUを数台ほどAMD Ryzenに組み替え、カメラレンズに照明機材、薬局やスーパーのもろもろ……家計がかなり助かりました。永久に続けばいいのに。

PayPay PayPayやd払いの他、店舗独自の還元なども多く実施されました。近くを見ただけでもこの程度は買っています。ワイヤレスイヤフォンを無駄に買うのはよくないですね

 デバイスでは、給電・充電規格「USB PD」の普及が進み便利になりました。AndroidスマホやiPhone、モバイルPC、iPadの対応に加えて、2019年はACアダプター(充電器)やモバイルバッテリーの小型化が進み、周辺機器も増えています。

 実際、持ち歩くスマホやPCの充電器が1台で済むようになり、高出力のモバイルバッテリーでPCも充電できるのは大きな進化です。大っぴらにはいえませんが、Surfaceシリーズの独自コネクターに対応した謎の“PD対応”ケーブルなど怪しげなアイテムも便利……。2020年は、USB PDの供給電力を生かした家電製品も増えると面白いかなと。

USB PD USB PDのおかげで、持ち歩く充電機器はかなり減りました。「Anker PowerPort Atom III」は出力45WのUSB PD対応USB Type-Cと、従来のUSB Type-Aの両方を使えて便利です。あと、USB Type-Cの多機能ハブも機器を問わず使えるのがいいですね。

 スマホ関連で一番衝撃的だったのは、LIVEミュージカル演劇「チャージマン研」です。古いアニメが原作の、一応2.5次元系に分類される演劇で、通常ねとらぼ向けの話題なのです。ただ、Twitterでも話題になりましたが、約500人の会場の中規模演劇には、スマホの使われ方のトレンドと課題が詰まっていました。

 特徴的なのは演劇の部分ですが(原作はもちろん、なぜか同じ主人公が4人同時出演、360度ステージに移動観劇など……)、スマホ関連でもニコニコ生放送のライブビューイングや、劇中の撮影・SNS投稿OK(音楽ライブでは時々ありますが)などは前提として押さえています。

 その上で、いつでもニコニコ生放送から役者やスタッフにギフト(コメント代わりに投げ銭、おひねり的な課金が可能な仕組み)を送ることができて、その数で後半最初のステージの役者が変わるという、生身のライブだからこそ可能なバラエティー的な企画も実施されていました。

 実際の観客は、観劇しながら写真を撮ってSNSで発信しつつ、コメントの投稿や推しの役者に課金し、その結果が劇に影響を与えてコメントも演出にも使われる。こういう情報過多な楽しみ方を、濃淡はあるがネット世代の20〜30代あたりの男女(お客さんはほぼ女性)はより自然に楽しめるしめる土壌があるのだなと。

 ネットライブ界隈は15年ほど活動が続いていますが、既存のシステムの活用で(ドワンゴの取り組みで、公開されたシステムではないが)、スマホを活用してリアルとネット、娯楽と課金をともに融合できたものは珍しい。通常の演劇の枠にはまらない内容でした。

 現在のスマホは、端末の体験に限ると進化が行きついていて、この先に進むにはスマホの形状や利用目的、周辺サービスの変化が必要です。そこで各キャリア、メーカーとも、5Gを掛け声にIoTやxR(VR、MR、AR)、シェアリング他、ビジネスパートナーとの研究や商用化を実施し、最近では中国のWeChatやAlipayなどのスーパーアプリを目指す流れも出てきています。

d払いd払い ドコモのd払いアプリも、タクシーや今後シェアサイクルに対応するといった動きを見せています

 ただ、大半の決済アプリの先にあるのは、情報やモノの流通の効率化であって、人の行動を新たに喚起するものには見えません。ビジネスや日常生活のインフラとしては当然なのですが。ただ、コンビニは便利ですが、休日は劇場や映画館のある街中やショッピングモールへ行きたいですよね。

 最近だとコト消費なんていいますが、現在ネットから街の娯楽に参加するには支払いの壁が高さを感じます。スマホのタクシー呼び出しのように、イベントから飲食はLINEやSNSの話題から支払ボタンをタップしたら、支払から移動案内に電子チケット発券まで完結するぐらいでないと。ライバルはスマホゲームのガチャなのですから。

 そこまで可能になれば、前述のチャージマン研のような、リアルとネットの混濁した娯楽が生まれ、スマホの使い方も変化が出てくるのかもしれません。

 ただ、現状のチケット周りはネットでも紙の発券が必要な場合や、サービスによっては個人認証済みの電子チケットサービスなのに、厳格さや複数社の相乗りだからか、抽選申し込みに繰り返し個人情報を入力させられるなど、あまりいい経験がありません。PeatixやLivepocketあたりはまだマシなのですが。

 2020年のキャッシュレス決済は、さまざまなモノ・コトの決済を、ネット世代が満足する形で提供されること期待したいです。決済や個人認証について、機能を縮小した状態でもオープンにして、新たな活用方法を創出する取り組みがあってもいいでしょう。路上演奏のQRコードへ投げ銭をして感心する時代は早く通り過ぎてほしいところです。

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