今日から始めるモバイル決済

2019年の生活を変えたモノ:「現金」「モバイルバッテリー」「プリペイドSIM」を持ち歩くことが減った

» 2019年12月26日 13時01分 公開
[井上晃,ITmedia]

 元号が令和に変わった2019年。改めて振り返ると、個人的には“モノを持たなくなった1年”だったと思う。可能な限り携帯品を少なく留め、ミニマルスタイルで出掛けられるのは、スマートフォンで完結することが増えたからだ。特に「LINE Pay」「ChargeSPOT」「eSIM」の3つは、当たり前のように使うようになった。

キャッシュレスの「先」はもう始まっている

 1つ目は「LINE Pay」だ。筆者は最近、財布を携帯せず、最低限の身分証とカード類、予備の現金だけを名刺入れに忍ばせ、キャッシュレス決済を前提に外出する日が増えた

LINEデリマ ぐったり疲れた日に「LINEデリマ」をつい使ってしまう

 2018年末にPayPayから始まった高額還元キャンペーンのトレンドが一段落した2019年後半、筆者は還元率よりも利便性を重視した決済サービス選びに走った。結果、現在では「au WALLETクレジットカード」を登録したApple PayでのQUICPayと、「LINE Pay」の2つをメインにしている。

 特に、LINEはここ1〜2年でO2O関連のミニアプリに注力してきた。そのため利便性の面では他社サービスよりも魅力的だ。例えば、出前サービスの「LINEデリマ」は2017年7月から提供されているが、LINE Payを自然に使うようになり、親しみやすくなった。従来は「出前館」を使うことが多かった筆者だが、今ではLINEデリマの方が圧倒的に利用頻度が高い。ちなみに、2015年4月から提供されている「LINEギフト」に関しても同様の理由で使う頻度が増えた。

 2019年4月に始まったテークアウトサービス「LINEポケオ」は、LINEデリマほどは使ってこなかったものの、9月に「大戸屋」が対応したのがうれしかった。現金払い限定だった「日高屋」も12月に一部店舗からの順次対応を発表していることもあり、個人的に2020年には利用頻度が高まりそうである。

 LINE Payは個人間送金機能も秀逸だ。ポイントは、友人や家族に勧めたときのハードルが低いので、布教しやすかったこと。まず残高を渡し、「こうやって使うんだよ」とレクチャーすれば、抵抗感なく覚えてもらえたのだ。その後は、飲み会の割り勘などでたびたび活躍している。

モバイルバッテリーは携帯しない

 2つ目の「ChargeSPOT」は、INFORICH(インフォリッチ)が提供するモバイルバッテリーのシェアリングサービスだ。もともとは香港が発祥で、2018年4月に日本での提供が始まった。このサービスのおかげで、筆者はモバイルバッテリーを携帯せずとも、スマートフォンのバッテリー切れのリスクを回避できている。

ChargeSPOT バッテリー残量のピンチを助けてくれる「ChargeSPOT」

 ChargeSPOTとは、要するに街中の店舗などに設置されたスタンドからモバイルバッテリーを引き抜いて、自由に持ち運んで充電できるサービスだ。モバイルバッテリーの返却時は空いているスタンドに挿し直し、その場所も指定されない。スタンドの場所検索や決済はスマートフォンのアプリで行える。

 もちろん「電源カフェ」アプリでコンセントのあるカフェを検索して、充電することも多いのだが、移動が伴う充電では「ChargeSPOT」が便利なのだ。

 2019年になってChargeSPOTが便利に感じるようになったのは、スタンド数を堅実に増やしてきたからだ。INFORICHのプレスリリースによれば、2019年5月には全国に設置を完了し、12月10日時点でモバイルバッテリーの設置台数は1万台を突破している。

 専用アプリからスタンドの位置を検索できるので、ぜひ近所の状況を確認してみてほしい。東京に限らず都市部なら、近くでスタンドが見つかる場合が多いはずだ。類似のサービスは少なくないものの、対応エリアの広さはChargeSPOTが抜きん出ている。

海外用の通信プランはアプリで買う

 3つ目は、iPhoneで「eSIM」を使うようになったことだ。そもそも海外に出張や旅行で訪れるときには、数年前だったら事前にAmazon.co.jpでプリペイドのSIMカードを買ってから出国していた。現地でSIMカードを購入するよりも少し高くなる場合が多いが、手間賃を考えたら十分に満足していたからだ。

My Truphone 海外旅行と出張で活躍した「My Truphone」のeSIMプラン

 しかし、2018年9月に発売された「iPhone XS」シリーズ以降がeSIMに対応したことで、こうした習慣が変わった。iPhoneをメイン端末として運用している筆者は、今ではプリペイドSIMカードを買わずに海外へ向かう。アプリからeSIMのプリペイドプランを購入しておき、アクティベートするだけで良いので非常に手軽だ。万が一、eSIMの通信がうまく機能しなくても、auの「世界データ定額」を使えばいいので気もラクだ。

 当初はeSIM向けに提供されている通信プランは限定的だったが、2019年には選べるサービスのバリエーションも充実してきた。渡航する国によって価格が変動するので、複数のサービスから適当なプランを見つけて、選択するのが重要である。

 ちなみに、筆者はこれまでに「GigSky」「Ubigi」「T-mobile Prepaid eSIM」「My Truphone」などのサービスを試してきた。最近は設定のしやすさを重視し、「My Truphone」を利用する頻度が多かった。

 これらのサービスを利用することによって、「現金」「モバイルバッテリー」「プリペイドSIMカード」は持ち歩くことが減った。「何でもスマートフォンでできてしまう」とは決して言わないが、「使い方を知ってさえいればスマートフォンだけでできてしまう」ことは確実に増えている。

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