ただ、auデータMAXプランProの値下げによって、相対的にNetflixパックの魅力が下がってしまったのは残念だ。現状ではauデータMAXプラン Netflixパックの料金は据え置かれたまま。冒頭で挙げた通り、auデータMAXプランProが値下げされたことで、結果として両プランの金額が逆転してしまった。NetflixパックはNetflixのベーシックプランがセットになっている一方で、テザリングや世界データ定額のデータ容量が2GBまでと、auデータMAXプランProより制限が厳しい。
auデータMAXプランProの値下げでNetflixパックの方が400円高くなってしまった。逆に、auデータMAXプランとNetflixのベーシックプランを個別に契約すると、Netflixパックより400円高くなるが、テザリングや世界データ定額を利用した際のデータ容量は2GBから30GBへと一気に上がる。Netflixパックの料金は、テザリングなどの大容量通信に制約をかけることで実現したと語っていただけに、少なくとも、容量制限は緩和をしてほしいところだ。
とはいえ、Netflixパックのようないわゆるバンドルプランは、キャリアにとって、他社との差別化になる上に、解約率を押し下げる効果がある。2年契約の契約解除料が省令で1000円までに規制され、2年契約がない料金プランとの差額も170円が上限になった今、ライフタイムバリューの最大化を戦略に掲げるKDDIにとって重要度の高い料金プランだ。そのため、手の内を一気に明かすのではなく、第2、第3の矢として、Netflixパックの値下げや容量制限緩和などを考えているのかもしれない。
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