世界を変える5G

新バンドルプランで5G時代の差別化を狙うau 改正法への対応にも注目石野純也のMobile Eye(1/3 ページ)

» 2019年08月31日 10時04分 公開
[石野純也ITmedia]

 10月1日の施行が決まった改正・電気通信事業法に、一番乗りで対応したのはauだった。KDDIは、8月28日に新料金プランの「auデータMAXプラン Netflixパック」を発表。9月13日に提供を開始する。この料金に適用される、中途解約の解除料が1000円の「2年契約N」も導入。2年契約がない場合の料金は、ありのときより170円高くなる予定だ。

au KDDIは9月13日に「auデータMAXプラン Netflixパック」を開始する

auデータMAXプランの値段を引き下げ、Netflixをバンドルに

 auデータMAXプラン Netflixパックは、その名の通り、Netflixのサービス料がバンドルされた「auデータMAXプラン」だ。テザリングや世界データ定額以外のデータ容量が無制限になり、料金は7880円(税別、以下同)。上記の2年契約Nが適用されない場合は8050円になる。「auスマートバリュー」や「家族割プラス」も適用され、それぞれ1000円ずつの割引を受けられる。さらに、6カ月間限定の「スマホ応援割プラス」で1000円の割引を受けると、料金は4880円に下がる。

au 割引をフルに適用した場合の料金は5880円。そこからさらにキャンペーンで1000円下がり、6カ月間は4880円になる

 7月に導入されたauデータMAXプランは、料金が8980円。2年契約の解除料が下がり、さらにNetflixのベーシックプランまでついて1100円、料金が下がっているが、ここにはカラクリがある。auデータMAXプランでは、先に挙げたテザリングや世界データ定額に20GBという制限が付いていたが、Netflixパックはこれが2GBまで下がる。「テザリングは便利だが、利用動向からすると2割ぐらい。料金のギガ数のバランスを見て、今回は料金を取った」(高橋誠社長)というように、用途を限定することで、その分料金を抑えた格好だ。

au 7月に導入されたauデータMAXプランは、キャンペーン込みで5890円から。Netflixパックの方が、料金は安い

 KDDIのコンシューマ事業企画本部 次世代ビジネス企画部 部長の長谷川渡氏によると、テザリング利用者と、非利用者をグループで比べたとき、後者の方がデータ使用量が少なくなる傾向があるという。世界データ定額も、ユーザーが接続した海外キャリアに対し、KDDIからの支払いが発生するため、容量を抑えることは料金の引き下げにつながる。スマートフォン単体での通信量は無制限を維持しつつ、利用頻度が下がるテザリングや国際ローミングを抑え、料金を安価にしたのがauデータMAXプラン Netflixパックと言えそうだ。

au 無制限には注釈も付き、テザリングや国際ローミングの通信量が2GBに制限されている

 また、auデータMAXプラン Netflixパックは、家族割プラスも既存のauデータMAXプランから変更された。同居する家族で2回線契約するだけで1000円の割引を受けることができ、2人で500円、3人で1000円だった既存の料金プランより条件が緩和された。これは、他社対抗の意味合いもある。auの家族割プラスは、「auスマートバリューにひも付いているため、世帯が同じである必要がある」(長谷川氏)と、“家族の定義”が厳密だ。

 これに対し、ドコモの「みんなドコモ割」は、サービス名が示しているように、離れて暮らす三親等いないの親族も対象になる。「ファミリー割引」のグループを組んでさえいればいいため、条件は非常に緩い。ソフトバンクの「みんな家族割+」は、離れて暮らす親族に加え、同居している場合は、戸籍上の家族や親族以外とも割引を組める。最後発にもかかわらず、auの家族割プラスは最も適用条件が厳しかったのだ。

au みんなドコモ割は、離れて暮らす親族も対象でauより範囲が広かった

 auデータMAXプラン Netflixパックも、同居が必須な点は同じだが、2人から1000円と回線数を減らすことで、1000円の割引を受けられる対象を増やしている。今のところ、既存の料金プランの家族割プラスには変更がないが、改正・電気通信事業法に合わせ、条件を改定する際に、ぜひ見直してほしいポイントだ。

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