米通信チップメーカーのBroadcomは2月13日(現地時間)、「Wi-Fi 6」の拡張版である「Wi-Fi 6E」対応チップ「BCM4389」を発表した。ルータやアクセスポイント、AR/VR端末など、省電力・高速性能が求められる製品への搭載を見込む。
Wi-Fi 6Eが使う6GHz帯域はまだ米連邦通信委員会(FCC)の承認を得ていないが、Broadcomは数カ月以内に承認されるとみている。
Broadcomは「BCM4389は、6GHz帯域の利点を生かし、高速、低レイテンシーを実現する。また、Bluetooth 5をサポートし、Bluetoothヘッドセットでの音飛びのない音声体験を提供する」としている。このチップにはWi-FiとMIMO Bluetoothに加え、それらの性能を最適化するための超低電力独立無線技術が組み込まれている。これにより、Bluetoothのペアリングが高速化され、通信速度は現行のWi-Fi 5の2倍、レイテンシーは半分になるという。
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