―― 最後に、新型コロナウイルスについて、グローバルと日本でどういった影響が出ているのかを教えてください。
呉氏 今年は新型コロナウイルスの影響を受け、世界各国でスマホ市場が縮小しています。さらに、サプライチェーンへの影響も大きく、部品の納入や製品の出荷についても、チャレンジングな状況になっています。ただし、危機は転機でもあります。危機は「危ない機会」と書きますが、危ない中でもチャンス(機会)はあります。ここに、新しいマーケットチャンスを見いだすこともできるでしょう。
例えば、在宅勤務が一気に増えたので、タブレットやPC、さらにはWi-FiルーターやCPEなどの製品に対する需要が大きく伸びています。2020年のスマートフォンの販売台数は、頑張って2019年と同水準にしたいと考えています。去る第1四半期については、昨対で伸ばすことができました。
日本では、緊急事態宣言が出た中で、保証期間を延長しました。4月10日から5月31日の間に期限が切れるユーザーに対しては、一律で5月31日まで期間を延期しています。また、端末を修理する場合、修理センターまでの郵送と、ご自宅への返送の費用も無料にしました。有償のスペアパーツも、全て20%オフにしてご提供しています。
HMSやAppGalleryを急拡大しているHuaweiだが、現時点では、まだまだアプリが不足しているのも事実。呉波氏が明かしたように、カラーバリエーションなどの投入は必要になってくるはずだ。一方で、5G対応端末を拡大するためのアクセルは踏んでいくようだ。P40 liteまで5Gをサポートするという発言は、大きなサプライズといえる。liteシリーズのユーザーを考えるとGMSは欠かせないようにも思えるが、廉価なモデルを投入できれば、これまでとは違った層を開拓できる可能性もある。発表が今から楽しみだ。
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