「iPhone SE(第2世代)」は7や6sからどれだけ進化した? 使い勝手や性能を比較した(2/3 ページ)

» 2020年05月11日 07時58分 公開
[島徹,ITmedia]

カメラ機能はiPhone 8よりやや上だが、iPhone 11には一歩及ばず

 アウトカメラは約1200万画素のものを搭載している。画素数はiPhone 6sから変わっていないが、iPhone SE(第2世代)は高感度センサーや、F1.8の明るいレンズ、光学式手ブレ補正を採用している。オートフォーカス速度や画像処理も含め、さまざまな部分が進化している。

iPhone SE カメラ部のデザインは従来のiPhone 8や7などとほぼ同じだ

 iPhone SE(第2世代)のカメラ機能は、スペック値ではiPhone 8のカメラに、より高品質なHDR処理「スマートHDR」や、人物撮影で背景をぼかすポートレートモードへの対応、動画のHDR撮影と音声のステレオ録音といった機能が追加されている。スペック上はiPhone XRに近い。

 そうは言っても、実際に撮らなければ違いが分からない。そこで、明暗差の激しい夜の路地という難しい条件で撮影してみた。

 iPhone SE(第2世代)はスマートHDRもあり、明るい部分の白飛びを抑えつつ暗所もギリギリ描写できている。iPhone 8の代わりに同世代のiPhone Xでも撮影したが、こちらはスマートHDR非対応だからか明るい部分が白く飛んでいる。iPhone 6sは古いモデルということもあり、全体が暗くノイズでディテールがつぶれている。

iPhone SE iPhone SE(第2世代)で撮影。スマートHDRのおかげか、手前の暗い建物の細部をギリギリ描写しつつ、奥のホテルもある程度白飛びを防いで描写できている
iPhone SE iPhone 8の代替として、同世代のiPhone Xで撮影。傾向はiPhone SE(第2世代)と同じだが、スマートHDR以前のHDRだからか、奥の建物(ホテル)や道路が白飛びしている
iPhone SE iPhone 6sで撮影。最近のモデルと比べ、レンズが暗くセンサーの世代が古い。さらに光学式手ブレ補正もないので、高感度撮影によるノイズで全体のディテールがつぶれている
iPhone SE iPhone 11で撮影。ナイトモードによる約3秒の撮影が有効になり、全体を実際の見た目よりも明るく鮮明に撮影できた。オフにすると、iPhone SE(第2世代)と似た描写になる

 ただ、iPhone 11シリーズと比べるとiPhone SE(第2世代)のカメラ機能は一段劣る。iPhone 11シリーズは流行の夜景モードに相当する「ナイトモード」を搭載しており、シャッター速度1〜3秒の手持ち撮影で暗闇でも明るく撮れる。比較でも左側の暗い部分を適度に明るく撮影できている。また、インカメラもiPhone 11シリーズは新しい約1200万画素のものを採用しており、iPhone SE(第2世代)含む従来の約700万画素インカメラより明るく鮮やかに撮影できる。

 カメラは旧モデルからiPhone SE(第2世代)に買い替えることで、画質の向上や撮影の幅の広がりを期待できる。ただ、カメラ画質を重視しての買い替えならiPhone 11シリーズも選択肢に入れた方がいいだろう。

最新「A13」搭載とメモリ増量で処理性能は文句なし

 前述の通り、iPhone SE(第2世代)のプロセッサには最新のA13 Bionicを搭載。これまでのどのモデルと比べても、高い処理性能を実現している。また、メインメモリもiPhone 8から6sまでの2GBから、iPhone SE(第2世代)では3GBに増加している。

iPhone SEiPhone SE Geekbench 5のテスト結果。最新のiPhone 11シリーズに匹敵するスコアだ(写真=左)。AnTuTu Benchmark 8.1のスコア。スマートフォン全体で見てもハイエンド級の性能を持つ(写真=右)

 これらの改善により、アプリの動作が高速になるのはもちろん、アプリの切り替え時に毎回アプリが再起動するといった不便さもかなり解消される。

iPhone SE 各世代の主なiPhoneの処理性能を、Geekbenchのスコアをもとに図示してみた。色付きのモデルは、現在Apple Storeやキャリアで購入できるモデルを示す。iPhone 6sやiPhone 7と比べると、iPhone SE(第2世代)は約2〜3倍の性能を実現している

 特にiPhone 7やiPhone 6の場合は、最新のゲームアプリはもちろん、SNSアプリなども機能の拡大により、普段の操作やアプリ切り替えなどで遅さを感じることが増えてきた。利用環境を快適にしたいなら、CPU性能で約2〜3倍の性能向上が期待できるiPhone SE(第2世代)への買い替えはお勧めできる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月28日 更新
  1. 「SuicaでJR東海エリアをまたげない」問題、ついに解消か JR東海社長「勉強している」【訂正】 (2026年09月27日)
  2. 20万円超のXperiaを「買い」に変えた3週間 ソニーが「モニタープログラム」を実施した理由 (2026年09月26日)
  3. ドコモ値上げの背景は? 副社長が語るahamoの競争力と、「楽天モバイル意識」の本音 (2026年09月25日)
  4. なぜドコモはahamoの大幅値上げを避けたのか? 段階制で安くなるケースと「アップセル戦略」の狙い (2026年09月26日)
  5. ドコモが低容量プラン「ドコモ mini2」発表 6GB/12GBの2段階で月額3278円/4598円 (2026年09月25日)
  6. 高額な「iPhone Duo」を横目にどう選ぶ? Androidフォルダブルスマホをお得に買う方法【2026年9月版】 (2026年09月27日)
  7. “iPhone 18難民”の買い替え先は? 最新「iPhone 18 Pro」と型落ち「17/17e/16」から最適解を考える (2026年09月25日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. ソフトバンクとLINEヤフーが「Yahoo!スマホ買取」を始めた理由 スマホ高騰時代に目指す「中古の循環」 (2026年09月28日)
  10. iPhone Duoではなぜか「指紋認証」が復活――カメラのアンダーディスプレイ化でダイナミックアイランドはどうなる? (2026年09月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー