世界中が新型コロナウイルス感染防止で、おいそれと外出も会合もできない昨今であるけれども、スマホカメラの進化は止まらないのである。
というわけで、Huaweiの「Mate 30 Pro 5G」。5G対応とか、ディスプレイの両端がカーブしている「ウルトラカーブディスプレイ」とかそういうのは無視して、カメラの話。
今回、分かりやすく真ん中に4つ並べてきた。クアッドカメラだ。
クアッドカメラといっても、1つは距離測定用のToFカメラなので、これで直接何かを撮ることはない。
残る3つは超広角、広角、望遠と基本的には同じ……広角カメラは「SuperSensingカメラ」と名前が派手になり、超広角カメラは「シネマカメラ」と名付けられた。
大きく違うのは、広角カメラに続き、超広角カメラも約4000万画素に画素数が増えたことだ。特に超広角カメラは全面的にリニューアル。レンズもF1.8と明るくなり、センサーサイズも以前より大きくなり、クオリティーも上がり、センサーのアスペクト比が3:2になった。他は4:3なので順番に撮るとちょっと違和感があるくらい。
例によってガスタンク。まずは広角カメラ。いやもう例によって青がめちゃ深い青になりコントラストも高めでこってりくっきりである。Huaweiカラーといっていいくらい。焦点距離は35判換算で約27mm相当、F値は1.6。
そして超広角カメラ(シネマカメラ)に切り替えると、縦横比が3:2になる。ちなみに3:2はAPS-Cや35mmフルサイズのデジタル一眼や35mmフィルムの縦横比だ。焦点距離は35mm判換算で約18mm相当でF値は1.8。これは前モデルよりぐっとレベルが上がった。
超広角カメラの方が色がこってり乗ってくるのが気になるけれども、キリッとしていて風景を撮るにはいい。普通、ここまで超広角だと四隅に行くに従って画像が流れるようになるのだが、それも抑えられている。
超広角で風景を撮るとなると、ちょっと横長の方が収まりがよく、超広角撮影時だけ3:2になるというのは不自然ではあるけど、実用面では面白い。
で、さらに3xと5x。望遠カメラは800万画素(でも記録される画像サイズは1000万画素相当)と従来通りちょっと画素は少なめ。35mm判換算で約80mm相当で、F2.4となる。
もう1つ、Huaweiといえばカラーモードなんだけど、当初からどかっと増えていて面白いので一気にどうぞ。
さて、超広角カメラと広角カメラは4000万画素であるから、当然4000万画素モードで撮ることもできる。7680×5184ピクセルだからかなりデカい。
まあ、レンズの解像力の問題もあって、そこまでディテールの描写力があるわけではないけど、こんな感じだ。
もはや超広角カメラは広角カメラと並ぶメインカメラになったのだ。
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