超広角カメラがぐっと進化した「Mate 30 Pro 5G」 Huaweiらしいクッキリ画質も強化荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2020年05月18日 11時38分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 世界中が新型コロナウイルス感染防止で、おいそれと外出も会合もできない昨今であるけれども、スマホカメラの進化は止まらないのである。

 というわけで、Huaweiの「Mate 30 Pro 5G」。5G対応とか、ディスプレイの両端がカーブしている「ウルトラカーブディスプレイ」とかそういうのは無視して、カメラの話。

 今回、分かりやすく真ん中に4つ並べてきた。クアッドカメラだ。

HUAWEI Mate 30 Pro 5G 個人的にこの色と質感が好き。テカテカツヤツヤしてないのがよい。カメラの位置も中心に移り、よりカメラっぽくなった

超広角カメラが全面的にリニューアル

 クアッドカメラといっても、1つは距離測定用のToFカメラなので、これで直接何かを撮ることはない。

HUAWEI Mate 30 Pro 5G 左上がToFカメラ、左下が望遠カメラ、右下が広角カメラ(SuperSensingカメラ)、右上が超広角カメラ(シネマカメラ)となっている

 残る3つは超広角、広角、望遠と基本的には同じ……広角カメラは「SuperSensingカメラ」と名前が派手になり、超広角カメラは「シネマカメラ」と名付けられた。

 大きく違うのは、広角カメラに続き、超広角カメラも約4000万画素に画素数が増えたことだ。特に超広角カメラは全面的にリニューアル。レンズもF1.8と明るくなり、センサーサイズも以前より大きくなり、クオリティーも上がり、センサーのアスペクト比が3:2になった。他は4:3なので順番に撮るとちょっと違和感があるくらい。

 例によってガスタンク。まずは広角カメラ。いやもう例によって青がめちゃ深い青になりコントラストも高めでこってりくっきりである。Huaweiカラーといっていいくらい。焦点距離は35判換算で約27mm相当、F値は1.6。

HUAWEI Mate 30 Pro 5G カメラ画面。AIはオンにするべし。基本的に従来と同じだ
HUAWEI Mate 30 Pro 5G 広角カメラで撮影。この色とコントラストがHuaweiらしさ。東京の青空とは思えない青さがたまらない

 そして超広角カメラ(シネマカメラ)に切り替えると、縦横比が3:2になる。ちなみに3:2はAPS-Cや35mmフルサイズのデジタル一眼や35mmフィルムの縦横比だ。焦点距離は35mm判換算で約18mm相当でF値は1.8。これは前モデルよりぐっとレベルが上がった。

HUAWEI Mate 30 Pro 5G 超広角カメラの画面
HUAWEI Mate 30 Pro 5G 広角カメラよりさらに青がくっきりしている。しかも3:2でちょっとワイド感がある

 超広角カメラの方が色がこってり乗ってくるのが気になるけれども、キリッとしていて風景を撮るにはいい。普通、ここまで超広角だと四隅に行くに従って画像が流れるようになるのだが、それも抑えられている。

 超広角で風景を撮るとなると、ちょっと横長の方が収まりがよく、超広角撮影時だけ3:2になるというのは不自然ではあるけど、実用面では面白い。

 で、さらに3xと5x。望遠カメラは800万画素(でも記録される画像サイズは1000万画素相当)と従来通りちょっと画素は少なめ。35mm判換算で約80mm相当で、F2.4となる。

HUAWEI Mate 30 Pro 5G 3xの80mm相当で撮影
HUAWEI Mate 30 Pro 5G さらに5xの135mm相当で撮影(ハイブリッドズームとなる)

 もう1つ、Huaweiといえばカラーモードなんだけど、当初からどかっと増えていて面白いので一気にどうぞ。

HUAWEI Mate 30 Pro 5G LEICAスタンダードをはじめとして、カラーモードが豊富
HUAWEI Mate 30 Pro 5G
HUAWEI Mate 30 Pro 5G
HUAWEI Mate 30 Pro 5G

 さて、超広角カメラと広角カメラは4000万画素であるから、当然4000万画素モードで撮ることもできる。7680×5184ピクセルだからかなりデカい。

 まあ、レンズの解像力の問題もあって、そこまでディテールの描写力があるわけではないけど、こんな感じだ。

HUAWEI Mate 30 Pro 5G 超広角カメラの解像度。3:2で最高「40MP」(4000万画素)を選べる
HUAWEI Mate 30 Pro 5G 広角カメラで4000万画素モード
HUAWEI Mate 30 Pro 5G 超広角カメラで4000万画素モード。アスペクト比は3:2

 もはや超広角カメラは広角カメラと並ぶメインカメラになったのだ。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  2. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  5. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  6. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  7. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  8. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  9. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
  10. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー