スマートフォンをWi-Fiルーターとして使用する「テザリング」機能を活用すれば、PCやタブレット、Wi-Fi対応のゲーム機などをインターネットに接続できる。昨今は5Gの商用サービス開始に伴い大容量プランが一般化していて、自宅の通信環境を急ごしらえする際にも重宝するだろう。
このテザリングは、契約する料金プランによっては有料・無料が異なる。今回は3キャリアの新料金プランを中心に、2020年5月時点のテザリング料金について確認した。価格は全て税別。
NTTドコモでは、テザリングは無料で利用できる。申し込みは不要で、利用にあたってオプションを追加契約する必要もない。これは新プランの「5Gギガホ」「5Gギガライト」でも同様だ。
テザリングに独自の通信量上限も設けておらず、例えば5Gギガホでは毎月最大100GB(キャンペーン期間中は無制限)をそのまま利用できるので、Wi-Fi代わりに活用する場合も相性は良い。
auの「テザリングオプション」はプランによって有料・無料が異なり、利用時に申し込みが必要だ。
例えば、5G対応の新料金プラン「データMAX 5G」「データMAX 5G Netflixパック」「ピタットプラン 5G」を契約する場合は、無料で利用可能。4G向けの「ピタットプラン 4G LTE(新auピタットプランN)」や、6月2日受け付け開始予定の「データMAX 4G LTE」「データMAX 4G LTE Netflixパック」などでも無料で利用できる。
一方、6月1日を持って新規受付を終了する「auフラットプラン20N/25 NetflixパックN」など、一部の4G向け旧プランについては有料で、500円(税別)となっている。
また、テザリングオプションを無料で利用できるプランを契約する場合にも、プランによっては、「テザリング」「データシェア」「世界データ定額」で利用した合計の通信量に対して別途上限が設けられていることがある点に注意が必要だ。
この上限はプランによって異なり、例えば「データMAX 5G Netflixパック」が合計60GB、「データMAX 5G」「auデータMAXプランPro」が合計30GB、「auデータMAXプラン」が合計20GB、「auデータMAXプラン Netflixパック」が合計2GBに設定されている。
これを超過した場合、通常の通信速度が下がることはないが、テザリング、データシェア、世界データ定額の通信速度は最大128kbpsに制限される。海外渡航予定のある月などには、うっかりテザリングをしすぎないように注意する必要がある。なお、通信速度制限は翌月1日に解除される。
ちなみに、2020年6月30日までは、25歳以下のユーザーについて、データチャージ50GB分までの利用料金とともに、テザリングオプションの利用料を無償にしている。
ソフトバンクの「テザリングオプション」は、「データプランメリハリ」と「データプランミニフィット」ついては月額500円の有料オプションとなる。テザリングに関する独自の通信量の上限などは特に設けられていない。
ソフトバンクも2020年6月30日までは、50GB分までの追加チャージ無償化に伴い、テザリングオプションも無償化されている。一部ユーザーに対しては一度請求したのち返金処理で対応される場合がある。
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