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» 2020年06月22日 09時00分 公開

高コスパ「iPhone SE」と「iPhone 11」どちらを選ぶ? スペックから性能まで徹底比較 (1/3)

最新の「iPhone 11」と同じプロセッサを搭載しながらもコストパフォーマンスの高い「iPhone SE」。しかしやっぱり買うのは上位機種のiPhone 11なのだろうか。ここではiPhone SEとiPhone 11の真っ向勝負をお届けしたい。

[島徹,ITmedia]

 テレワークやネットサービスの利用が増える中、iPhoneをより快適に使える最新モデルへ買い替えたいと考えている人は多いはず。

 そこで注目を集めているのが、4万円台から買える「iPhone SE(第2世代※以下略)」と、7万円台で買える大画面の「iPhone 11」だ。いずれも10万円以上するハイエンドの「iPhone 11 Pro」と同じ高性能プロセッサ「A13 Bionic」を搭載しており、スマートフォン全体で見ても安価かつ高性能、コストパフォーマンスの高いモデルとなっている。

iPhone SE 左が「iPhone 11」、右が「iPhone SE」

 だがiPhone SEとiPhone 11を比べてみると、価格から画面サイズ、機能面まで大きく異なっており、iPhoneの利用スタイルによってどちらを買うべきかが変わる。そこで、筆者が両モデルとも発売日に自腹購入して利用し続けたレビューをもとに、どちらのモデルを買うべきか見ていこう。

iPhone 11とiPhone SEの基本仕様と価格をチェック

 まずは両モデルの基本仕様と価格だ。販売はドコモ、au、ソフトバンク他、Apple Storeや量販店のSIMロックフリーモデルがあるのだが、ここでは目安としてApple Storeの価格を紹介する。

 iPhone 11は6.1型ディスプレイを搭載した、現iPhoneの看板機種だ。大画面でバッテリー持ちがよく、ネット動画やアプリの使いやすさを重視した今どきのモデルとなっている。この他、デュアルカメラや高品質なステレオスピーカーも搭載。生体認証は顔認証のFace IDのみとなる。

iPhone SEiPhone SE iPhone 11は大型の6.1型(828×1792ピクセル)液晶ディスプレイと、超広角レンズを含むデュアルカメラを搭載。スマホで動画やアプリ、カメラ機能を楽しみやすい

 価格は税別きで、64GBモデルが7万4800円、128GBモデルが7万9800円、256GBモデルが9万800円。iPhone SEと比べると3万円高いが、そのぶん多くの機能はワンランク上の仕様となっている。このモデルを買う人は動画やアプリの利用や、カメラ撮影の機会が多いと思われるので、128GB以上のモデルを選ぶのが無難だ。

 iPhone SEは、iPhone 6からiPhone 8まで引き継がれた4.7型ディスプレイ搭載のスリムな形状や、指紋認証のTouch ID搭載といった基本コンセプトをそのままに、iPhone 11シリーズと同じ最新ハイエンドチップのA13 Bionicを搭載したモデル。税別だと5万円を切る価格も魅力だ。

iPhone SEiPhone SE iPhone SEはiPhone 8の形状を引き継いだモデルで、4.7型(750×1334ピクセル)液晶ディスプレイを搭載。指紋認証のTouch IDを利用できる

 価格は税別で、64GBモデルが4万4800円、128GBモデルが4万9800円、256GBモデルが6万800円となる。LINEやSNSだけなら64GBモデルでも使えるが、高性能を生かして複数のアプリやゲームも楽しむなら128GBモデル以上を選びたい。

 この他、SuicaやiDなどFeliCaを利用した非接触IC決済、防水・防塵(じん)仕様、eSIM対応、ステレオスピーカー内蔵(イヤフォン端子は非搭載)、別売りのUSB-C - LightningケーブルとUSB PD対応充電器による急速充電、ワイヤレス充電対応、これらの機能は両モデルとも搭載している。

 次からは、気になる各機能についてより詳しく見ていこう。

マスク装着時のロック解除はiPhone SEが圧倒的に便利

 iPhone SEの発売で話題になったのが、マスク装着時の指紋認証 Touch IDの便利さだ。iPhone 11をはじめとする近年のiPhoneは顔認証のFace IDを標準搭載しているが、マスク装着時は顔を認識できずパスコード入力が必要と、かなり不便な状態になっている。

iPhone SE iPhone 11などiPhoneの顔認識は、マスクを装着したままだとロック解除できない。マスクを着けたままロック解除するには、パスコード入力が必要となる

 マスク装着が推奨される外出時には、顔認証は使いづらい。特に、店頭でのキャッシュレス決済利用時は、iDなどの非接触IC、アプリのコード決済のどちらを利用するにせよ、ロック解除で手間がかかるのは不便だ。iPhone 11で楽にキャッシュレス決済を利用するには、認証のいらないエクスプレスカードとして登録したSuicaで支払うしかない。

iPhone SE iPhone SEは指紋認証を採用。マスク装着時も素早くロック解除できる。iD、QUICPayの支払いならホームボタン2度押しですぐに決済でき便利だ

 実際に、筆者の手作業でロック解除からホーム画面表示までの時間を計測してみた。パスコードは6桁で、iPhone 11はパスコード入力画面への移行が早くなったiOS 13.5でテストしている。

機種 iPhone SE(Touch ID) iPhone 11(Face ID)
マスクなし 0.5秒 0.9秒
マスクあり 0.5秒 3.1秒

 iPhone SEの指紋認証はホームボタンを押すと一瞬でホーム画面が表示される。一方、iPhone 11などの顔認証のモデルは、顔認識後にスライド操作をしないとホーム画面が表示されない。マスク装着時はパスコード入力が必要となり、余計に時間がかかる。

 この他、iPhoneで横画面表示のアプリを操作中にロックがかかった場合、指紋認証は横持ちのまま指を触れてもロック解除できるが、顔認証はiPhoneを一度顔に対して縦に向けないとロック解除できないという違いもある。

iPhone SE 横画面のゲームアプリを起動中にスリープしても、指紋認証なら横持ちのままロック解除できて便利だ

 当面この状況は続くとみられるので、次期iPhoneは多くのAndroidスマートフォンのように、顔認証と指紋認証の両対応になることを期待したい。

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