「Cosmo Communicator with HDMI」は、英国のPlanet Computersが開発したハードウェアQWERTYキーボード搭載のAndroidスマートフォンだ。日本ではリンクスインターナショナルが6月から取り扱っており、Amazon.co.jp、楽天市場、Yahoo!ショッピングで購入できる。価格は8万8000円(税別)。
Cosmo Communicator自体は2019年12月から日本で販売している(製品の発表は2019年8月までさかのぼる)が、今回登場したのは、USB Type-C−HDMI変換コードが標準で付属するモデルという位置付けになる。
QWERTYキーボードを搭載したことで、以前取り上げた「Unihertz Titan」と「同類のスマートフォン」と思う人も多いかもしれない。しかし、その形状の違いから実際の運用は大きく異なる。ここでは、Cosmo Communicatorを実際に使用したレポートとして、キーボードによる日本語入力の使い勝手を中心に評価した。
Unihertz Titanは大きくて重かったが、Cosmo Communicatorも大きくて重い。本体サイズは171.4(幅)×17.3(高さ)79.3(奥行き)×mmで、重さは326gというのが公式スペックだ。筆者に届いた機材(以下、評価用機材とする)の重さを実測したところ、340gと公式値より重い値を示した。92.5(幅)×153.6(奥行き)×16.65(高さ)mmで、重さが303gのUnihertz Titanと比べると、細身で長くて(わずかに)厚くて重い。ただ、Unihertz Titanを手にしたときの「ズシッ!」というインパクトは感じない。
iPhoneシリーズで一番巨大な「iPhone 11 Pro Max」と比べると、長辺が13.4mm、短辺が1.5mm、厚さが9.2mm、それぞれCosmo Communicatorが長く、83g重いCosmo Communicatorのスペックは次の通りだ。
プロセッサはMediaTek Helio P70を備えており、これはUnihertz Titanが搭載していたMediaTek Helio P60の上位モデルにあたる。実装するコアは処理能力を重視するCortex-A73が4基に、省電力を重視したCortex-A53が4基と、その構成は“P60”と共通する。ただし、動作クロックはCorte-A73で最大2.11GHzと“P60”からわずかに高速化している。なお、グラフィックプロセッサは“P60”と同じ「Mali-G72 MP3」を採用する。
動作クロックを高速化したとはいえ、ミドルレンジクラスのCPUであることに違いはない。処理能力を測定するため、ベンチマークテストを実施してみた。なお、比較対象としてUnihertz Titanのスコアを並べてみた。
| モデル | Cosmo Communicator | Unihertz Titan |
|---|---|---|
| Antutu Benchmark | 177415 | 169895 |
| Antutu Benchmark CPU | 72582 | 70328 |
| Antutu Benchmark GPU | 29385 | 27646 |
| Antutu Benchmark MEM | 38188 | 35460 |
| Antutu Benchmark UX | 37260 | 36461 |
| PCMark for Android Work 2.0 Performance Score | 8034 | 7981 |
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