「Cosmo Communicator with HDMI」レビュー サイズ感からQWERTYキーの使い勝手までを検証(2/3 ページ)

» 2020年07月30日 11時00分 公開
[長浜和也ITmedia]

QWERTYキーボードの使い勝手はどう?

 Cosmo CommunicatorもハードウェアQWERTYキーボートを搭載したハンディデバイスであることが最大の特徴だ。ただし、ストレートボディーにキーボードを載せて、そのまま使えたUnihertz Titanと異なり、Cosmo Communicatorは、クラムシェルスタイルのボディーなので、ディスプレイを開かないとキーボードは使えない。

 閉じた状態でもディスプレイ背面(閉じた状態では正面にあたる)に搭載した1.9型の有機ELに時刻や通知用のアプリアイコンを表示して、タッチ操作でアプリのメッセージを表示できるが、この画面から入力作業やアプリを起動することはできない。あくまでも通知画面であって、ディスプレイを開いて使うことを前提としている。

Cosmo Communicator with HDMI サブディスプレイには、通常、時間やアンテナ、バッテリー残量に加えて、Androidの通知アイコンが表示される
Cosmo Communicator with HDMI さらに、指紋センサーを兼ねたメニューボタンを押すと、カメラや設定、サウンドプレーヤーやレコーダー、ライトなどの起動アイコンを表示できる
Cosmo Communicator with HDMI キーボードユニットの背面側(クラムシェルスタイルにおける底面側)には、メーカーロゴと製品名を記載するのみ

 身長172センチの男性が両手で本体を持った状態で親指タイプをするにはギリギリのサイズで、快適に使うには本体を置いて両手でタイプするのが前提となる。キーピッチは実測で左右が約14mm、上下に約15mm確保されている(最上段の数値キーは左右上下ともに13.5mm)。キーストロークは実測で約1mmだ。

 タイプした感触は軽いが真っすぐに下がっていき、最下点ではカチっという音とともに押し込んだ力を(本体をたわませることなく)受け止める。ただ、キートップの中央から指の位置が外れるとキーが“ふにゃり”と傾くので、そこに不安を感じるユーザーがいるかもしれない。しかし、少なくとも評価作業中において、キートップが外れたりタイプが認識されなかったりということはなかった。

Cosmo Communicator with HDMI キーピッチは左右方向14mm、上下方向15mmを確保する
Cosmo Communicator with HDMI 親指タイプもぎりぎり可能だ

 キーピッチが14mmとデスクトップPC向けキーボードや10型以上のディスプレイを搭載したノートPCと比べると明らかに狭い。5本指タイピングはさすがに厳しいが、4本指でのタイプは無理なくできる。

 キーレイアウトはアルファベットに関していうと、ほぼ標準のキーボードを維持している。キーレイアウトについて、通常のJIS配列で「0」「P」「L」「M」キーより右側にある“記号”キーはキーそのものがなくなり、別のキーに「Shift」キー、もしくは、「Fn」キーと組み合わせたショートカットキーとして割り当てている。

 このうち、日本語の文章入力で多用する「−」(長音)が、Fnキーと組み合わせるショートカットキーとなってしまった。Fnキー自体は左手親指で押しやすい位置にあるものの、それでも文章入力のリズムが止まってしまう。

 実をいうと、この問題はCosmo Communicatorの前モデルとなる「Gemini PDA」でも同様で、日本のユーザーがこの問題を解決するためにユーティリティー「Gemini PDAのキーボードレイアウトを変更するやつ」を開発している。Cosmo Communicatorでも有効で、ユーティリティーを導入してプリセットから「:」キーを「−」キーに替える設定を選ぶと、Fnキーなしで長音をタイプできるようになる。

 なお、このユーティリティーは製造元Planetも日本の販売代理店リンクスインターナショナルも認めていない非公式ツールで、その導入は自己責任となるので留意したい。

ローマ字入力を有効にするには?

 Cosmo Communicatorを初期設定状態で使うと、日本語入力は「かな入力」となる。複数キーのタイプで1文字分のローマ字入力と比べて、1タイプ1文字で入力できるので、スピーディーな日本語入力を重視する“超”ベテランに支持されている入力方法だが、ローマ字入力のユーザーも少なくない。

 Cosmo Communicatorでローマ字入力をするために必要な設定をWebサイトで紹介しているユーザーも多くいる。ただ、その方法でもローマ字入力がうまくできないケースもある。

 今回のレビューでも「Gboard、Google日本語入力の導入」「言語と入力>キーボードと入力>仮想キーボード>キーボードの管理」から、「GboardとGoogle日本語入力を有効にする」「言語と入力>キーボードと入力>物理キーボード>Integrated keyboard>キーボードレイアウト」から、「日本語 Gemini keyboardと日本語(English)Gemini keyboardを有効にする」という設定でローマ字入力が可能になった。多くのTipsレポートでは「日本語(English)Gemini keyboardだけを有効にする」という説明が多い。

 なお、リンクスインターナショナルに確認したところ、「ローマ字入力について正式な設定方法を告知する予定はない」との回答を得ている。

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