処理性能はLG style3が圧倒的に高い。ハイエンド向けチップ「Snapdragon 845」を搭載したことで、他のミドルクラスと比べて「Antutuベンチマーク」の総合性能で大幅な差をつけ、グラフィック性能を計る「3DMark」でのスコアは、他機種の3倍以上だ。これにより、一般的なアプリはもちろん、高画質3Dグラフィックのゲームも快適に動作する。
LG style3で実際にいくつかの人気タイトルを試したが、「PUBG Mobile」はHD画質の高フレームレートで快適にプレイできた。「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」も3Dリッチの高解像度表示で快適に楽しめる。基本2Dグラフィックのタイトルだが、「Fate Grand Order」も大画面かつ滑らかに動作した。
Xperia 10 IIとGalaxy A41は「Pokemon GO」のように軽い3Dグラフィックのゲームや2Dグラフィックのゲームならさほど問題なく楽しめるが、LG style3の動作確認で挙げたような高画質3Dグラフィックのゲームを動かすには、ゲームの画質設定を標準かそれ以下の設定に落とさないと快適に楽しめない。
LG style3のみ「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」を3Dリッチ、高解像度設定で快適に楽しめる。「PUBG Mobile」はXperia 10 IIとGalaxy A41だと、グラフィック設定をスムーズ、中に落とさないと快適に楽しめない。「Fate Grand Order」はどのモデルでもフチなし大画面で楽しめる。ただ、LG style3の方が描画は滑らかだ。
ここで要注意なのが、3〜4年前に購入したスマホから買い替えた場合の処理性能だ。一般的なアプリを動かす目的なら、Xperia XZやXZsなどSnapdragon 820搭載世代までのミドルクラスに買い替えると、CPUやストレージ速度が高速な分、より快適に使える。
だが、Xperia XZ1以降などSnapdragon 835以降のチップを搭載したハイエンドスマホからの買い替えや、3Dグラフィックのゲームを快適に楽しみたい場合、Xperia 10 IIやGalaxy A41では性能が落ちるので不満を感じるかもしれない。この場合は、今回の3機種だとLG style3を購入するか、高額だがSnapdragon 865やSnapdragon 855搭載のハイエンドモデルを購入した方がいいだろう。
バッテリー容量はXperia 10 IIが3600mAh、Galaxy A41とLG style3は3500mAhだ。LG style3は搭載チップが高性能なためか、他の2機種と比べると消費電力は微妙に多い印象だ。だが、いずれのモデルも1日外出して使ってもバッテリー切れに困ることはなかった。急速充電のUSB Power DeliveryはGalaxy A41とLG style3のみ対応している。
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