先述の通り、Wi-Fi経由のインターネット共有では、iPhone 12/12 ProとiPhone 11 Proの速度差が大きく出ました。これは、Wi-Fi経由のインターネット共有においてiPhone 12シリーズではWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)を利用できるようになったことが影響しています。
従来のiPhoneでは、Wi-Fi経由のインターネット共有において2.4GHz帯のWi-Fi 4(IEEE 802.11n)を利用していました。理論上の最大通信速度は144Mbpsで、5Gはおろか、現行のLTE(LTE-Advanced)さえ通信速度を生かしきれずにいたのです。
それに対し、iPhone 12シリーズの場合、Wi-Fi 5でインターネット共有を使うと、理論上の最大通信速度が867Mbpsと約6倍に高速化します。
5Gに対応したことが大きなウリとなっているiPhone 12シリーズですが、現状では5Gエリアは限られます。当面の間は、Wi-Fi 5対応のインターネット共有の方が、より多くの人にとってメリットになりそうです(もちろん、5Gエリアで使えるとより高速ですが)。
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