Appleは10月13日(米国太平洋夏時間)、米クパチーノで開催したイベントにおいてiPhoneの新モデル「iPhone 12」「iPhone 12 mini」を発表した。発売は10月23日を予定しており、WebのApple Storeにおける販売予約は16日21時から受け付ける。日本における販売価格は8万5800円からとなる。日本では、NTTドコモ、au(KDDIと沖縄セルラー電話)、ソフトバンクからも発売される。
【更新:3時35分】詳細を追記しました
iPhone 12は「iPhone 11」の後継モデルで、5G通信に対応する。日本ではNTTドコモ、au、ソフトバンクの5Gネットワークをサポートしている。ボディーカラーはブラック、ホワイト、PRODUCT(RED)、グリーンとブルーの5つを用意している。
ボディー構造を見直し、6.1型のディスプレイサイズを保持しつつ、厚さを約11%、サイズを約15%、重量を約6%削減したという。具体的なサイズは約71.5(幅)×146.7(高さ)×7.4(厚さ)mmで、重量は約162gとなる。
ディスプレイはSuper Retina XDR(有機EL)で、解像度は1170×2532ピクセルとiPhone 11比で約2倍になっている。HDR(ハイダイナミックレンジ)表示は「Dolby Vision」「HDR10」「HLG」といった規格に対応している。
5G通信は、Sub-6(6GHz以下の帯域)に加えて、一部の国・地域ではミリ波(mmWave:30GHz前後の帯域)による通信にも対応する。下り最大通信速度(理論値)は3.5Gbps(米Verizon Mobileでは4Gbps)となる。通信状況に応じて5GとLTE(4G)を自動で切り替えることでバッテリー持ちを改善する機構も備える。
プロセッサはiPad Air(第4世代)と同じ「A14 Bionicチップ」を搭載する。Appleでは「現存するスマートフォン用プロセッサよりも最大で50%高速」としており、iPhone 11が搭載していた「A13 Bionicチップ」と比較しても特に機械学習用の「Neural Engine」が強化されている。
アウトカメラは1200万画素/F2.4の「超広角」と1200万画素/F1.6の「広角」のデュアル構成となっている。広角カメラは光学式手ブレ補正機構も備えている。センサーも改良することで暗所撮影にも強くなっているという。夜景撮影に最適な撮影モードも備える。
インカメラは1200万画素/F2.2のシングル構成だが、「Face ID」(顔認証)用に用意された赤外線カメラユニット(TrueDepthカメラ)を使ったポートレート撮影にも対応する。
非接触充電にも対応している。Apple独自の「MagSafe」機構で位置合わせも簡単だという。オプションの純正ケースもこの機構に対応したものが新たに用意される。
従来のiPhoneにはLightningケーブル、ACアダプターとEarPods(Lightning接続のイヤフォンマイク)が付属していたが、iPhone 12からは「環境保護の観点」からACアダプターとEarPodsの付属を取りやめる。必要な場合は、オプション品として購入しよう。
なお、LightningケーブルはUSB Type-Cコネクターを持つものに変更されている。この点にも注意が必要だ。
iPhone 12のストレージは64GB、128GB、256GBの3種類が用意される。それぞれのApple直販価格(税別)は以下の通りだ。
iPhone 12には、画面サイズを5.4型とした「iPhone 12 mini」という派生モデルも用意される。ボディーサイズの違いとバッテリー容量を除けば、基本的な仕様はiPhone 12と同一だ。Apple直販価格(税別)は以下の通り。
詳しくは、個別の記事を参照してほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.