「iPhone 11 Pro」から「iPhone 12 Pro」に乗り換えて満足した/微妙だったこと(1/2 ページ)

» 2020年11月04日 06時00分 公開
[房野麻子ITmedia]

 iPhone 12シリーズほど、どの機種を購入するかで悩んだモデルは今までなかった。選んだのはSIMロックフリー版の「iPhone 12 Pro」、カラーはパシフィックブルーだが、「iPhone 12」か「iPhone 12 Pro Max」にするかどうかはギリギリまで悩んだ。

iPhone 12 Pro SIMロックフリー版「iPhone 12 Pro」のパシフィックブルーを購入した

大画面で選ぶならiPhone 12 Pro Maxにすべきだが……

 4モデルで最も軽量コンパクトで低価格の「iPhone 12 mini」は選択肢に挙がらなかった。私自身、文字が見やすく映像の迫力も増す大画面モデルが好きだからだ。老眼が進み、小さい画面の小さい文字が見づらいという理由も大きい。

 大画面を選ぶなら、本来はiPhone 12 Pro Maxだ。Pro Maxは広角カメラのセンサーや画素サイズが大きく、より明るくきれいな写真が撮れることが期待される。また、センサーシフトの光学式手ブレ補正も備えている。Proとカメラ性能の違いは大きいのに、価格は1万円程度しか違わない。心はかなりPro Maxに傾きかけたが、Proに落ち着いた理由は本体の重量だ。Pro Maxの226gは重すぎる。毎日スマホを複数台、それも比較的大型モデルを持ち歩くとなると、なるべく軽くあってほしい。

iPhone 12にするかiPhone 12 Proにするか

 最後まで悩んだのは、iPhone 12にするかどうか。12は12シリーズのど真ん中のモデルであり、高性能を必要とするゲームをプレイしない私に十分なスペックだ。たくさんのカラーバリエから好みの色を選ぶのも楽しい。画面と本体サイズはProとまったく同じなのに、Proよりも20g以上軽い。さまざまな点を考慮すると12を選ぶのが妥当だ。

iPhone 12 Pro 背面のトリプルカメラは「Pro」の証だ

 しかし、iPhone 11 Proのトリプルカメラからデュアルカメラにスペックダウンすることに、やはり抵抗があった。望遠カメラをフル活用しているとは言いがたいが、食事や小さなものに寄って撮影する際に、2倍の光学ズームは影を入れずに撮ることができて便利だった。また、12 ProのLiDARスキャナーを活用したナイトモードでのポートレートモード撮影にも興味があった。2万円の差は大きかったが、幸運にも、以前MacBookの下取りで手に入れたギフトカードが1万円ほど残っていた。iPhone 11 Proを中古ショップに売ればそれなりの値段が付くことも分かっていたので、iPhone 12 Proに決めた。

スクエアなデザインで意外なメリットも

 12 Proは、11 Proより画面、本体サイズとも少し大きくなっているが、手に感じる重量やサイズ感は変わらない。側面のエッジが立っているので、そこが手に当たって硬さを感じるが、手から滑り落ちそうになる感じがなく、しっかり握れる。フレームがフラットだったiPhone 4や5のデザインをほうふつとさせ、懐かしい感覚もいい。

iPhone 12 Pro iPhone 4や5を思い出させるスクエアなデザイン

 この角が立ったフレームが意外なところで役立っている。最近のスマホは曲線で覆われているせいか、平らな机の上に裸のまま置いていると、いつの間にか動いて滑り落ちてしまうことがある。11 Proも同じく、何の気なしに机の縁近くに置いて、何度も落下させては傷が付かなかったかと冷や冷やしながら確かめていたものだった。しかし12 Proはエッジが引っ掛かるせいか、ツルツルの机の上に置いても動かず、今のところ落下は免れている。とはいえ、iPhoneにケースを着けている人にはどうでもいいことかもしれない。

iPhone 12 Pro エッジが丸みをおびえていないため、机に置いても安定しやすい

5Gでデータ通信が使い放題になったことにも満足

 この12 Proには、ドコモの5Gギガホを契約したSIMカードを入れて使っている。5Gのピクト表示はめったに見られないが、キャンペーン(終了時期は決まっていない)とはいえ、データ通信が使い放題なのは非常にうれしい。

iPhone 12 Pro ドコモの「5Gギガホ」ではキャンペーンという立て付けではあるが、現状は無制限でデータ通信を利用できる

 正直、駅や自宅でiPhoneがWi-Fiに接続しようとするのが、今となってはうっとうしいほど。十分高速なLTEで、テザリングもし放題。何も気にせず使えるデータ通信がこれほどストレスを軽減してくれるとは思わなかった。もちろん、データモードは「5Gでより多くのデータを許容」にチェックを入れた。いつかは高解像度なFaceTimeで会話をしてみたい。

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