端末については「コンセプトに合った端末の提供も検討している」と井伊氏が言う通り、ドコモとはラインアップを分け、ahamoのユーザーがドコモの端末をそのまま購入できるわけではないようだ。井伊氏は「ある程度、安価な端末でないといけない。人気のある機種が使えないとだめ」とも話し、他のMVNOやサブブランドで扱っている「iPhone SE(第2世代)」や安価なAndroidスマートフォンが加わる可能性が高い。
ahamoはSIM単体でも契約できるため、手持ちに端末にSIMを入れ替えて使うことも想定しており、動作確認が取れた機種はWebサイトで公表する予定だ。なお、eSIMの対応については「これから検討する」(料金企画室長の田畑智也氏)とのこと。
ネットワーク品質については通常プランと変わらず、ドコモの4Gと5Gを利用できる。他社で言うと、ソフトバンクとY!mobileの関係と同じだ。
ahamoはオンライン専用で申し込めるプランのため、ドコモショップでは取り扱わないが、そのことを知らないユーザーがahamoを契約しようと来店することも想定される。井伊氏は「(来店客に対して)ダメですという応対はないと思うが、基本コンセプトはリモート」と述べたが、ショップでの対応をどうするかは課題の1つといえる。
月額2980円で20GBという競争力のある価格から、MVNOへのダメージが大きそうだが、井伊氏は「(MVNO市場を)圧迫することが目的ではない」とし、「超低価格をお望みの方がいるので、(MVNOとは)共存できる形をどう作っていくかを考えるべき」と述べた。
「詳細や時期は未定」(井伊氏)ながら、ドコモはMVNOと連携して小容量・低価格のプランを強化することも視野に入れている。例えば「MVNOでもdポイントが使える」といった連携を想定しており、具体的なことは「MVNOと一緒に考えていく」という。大容量をギガホ、中容量をahamo、小容量をギガライトやMVNOが担うことで「全てのレイヤーの事業が活性化していく」と井伊氏は自信を見せた。
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