ドコモの「ahamo」はサブブランドではなく“若者向けメインプラン” 井伊新社長が語る狙い(2/2 ページ)

» 2020年12月03日 22時46分 公開
[田中聡ITmedia]
前のページへ 1|2       

端末ラインアップはドコモとは別に

 端末については「コンセプトに合った端末の提供も検討している」と井伊氏が言う通り、ドコモとはラインアップを分け、ahamoのユーザーがドコモの端末をそのまま購入できるわけではないようだ。井伊氏は「ある程度、安価な端末でないといけない。人気のある機種が使えないとだめ」とも話し、他のMVNOやサブブランドで扱っている「iPhone SE(第2世代)」や安価なAndroidスマートフォンが加わる可能性が高い。

ahamo 人気の高いスマートフォンの提供も予定しているという

 ahamoはSIM単体でも契約できるため、手持ちに端末にSIMを入れ替えて使うことも想定しており、動作確認が取れた機種はWebサイトで公表する予定だ。なお、eSIMの対応については「これから検討する」(料金企画室長の田畑智也氏)とのこと。

 ネットワーク品質については通常プランと変わらず、ドコモの4Gと5Gを利用できる。他社で言うと、ソフトバンクとY!mobileの関係と同じだ。

 ahamoはオンライン専用で申し込めるプランのため、ドコモショップでは取り扱わないが、そのことを知らないユーザーがahamoを契約しようと来店することも想定される。井伊氏は「(来店客に対して)ダメですという応対はないと思うが、基本コンセプトはリモート」と述べたが、ショップでの対応をどうするかは課題の1つといえる。

MVNOとは連携していく

 月額2980円で20GBという競争力のある価格から、MVNOへのダメージが大きそうだが、井伊氏は「(MVNO市場を)圧迫することが目的ではない」とし、「超低価格をお望みの方がいるので、(MVNOとは)共存できる形をどう作っていくかを考えるべき」と述べた。

 「詳細や時期は未定」(井伊氏)ながら、ドコモはMVNOと連携して小容量・低価格のプランを強化することも視野に入れている。例えば「MVNOでもdポイントが使える」といった連携を想定しており、具体的なことは「MVNOと一緒に考えていく」という。大容量をギガホ、中容量をahamo、小容量をギガライトやMVNOが担うことで「全てのレイヤーの事業が活性化していく」と井伊氏は自信を見せた。

ahamo 一人一人に合わせた料金プランを提供していく
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  6. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  7. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  8. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー