オーバーイヤー型の「AirPods Max」が12月15日発売 ノイキャン対応で6万1800円

» 2020年12月08日 23時31分 公開
[田中聡ITmedia]

 米Appleが12月8日(現地時間)、ワイヤレスヘッドフォン「AirPods Max」を発表。同日に予約受付を開始し、日本を含む世界25の国と地域で12月15日に発売する。カラーはスペースグレー、シルバーグレイ、スカイブルー、グリーン、ピンクの5色。価格は6万1800円(税別)。

AirPods Max オーバーイヤーヘッドフォンの「AirPods Max」

 AirPods Maxは、オーバーイヤー型のワイヤレスヘッドフォン。Appleが設計した40mm口径のダイナミックドライバーを搭載しており、低音域から高音域まで明瞭に聞こえるようこだわった。

 左右のイヤーカップそれぞれに搭載したH1チップは、毎秒90億回の演算処理が可能な10個のオーディオコアを活用。これにより、アダプティブイコライゼーション、アクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモード、空間オーディオを可能としている。

AirPods Max 装着イメージ

 アダプティブイコライゼーションでは、イヤークッションの吸着度と密閉度に合わせて、低音域と中音域をリアルタイムで調整する。アクティブノイズキャンセリングでは、イヤーカップが内蔵する3つのマイクが周囲のノイズを検知。内側のマイクがユーザーの耳に届いている音を測定することで、ヘッドフォンの装着感や動きに対してリアルタイムにノイズキャンセリングが働く。

 音楽を聴きながら周囲の音も聞こえるようになる外部音取り込みモードは、ノイズコントロールボタンを押すことで切り替えられる。空間オーディオでは、5.1chや7.1ch、Dolby Atmosで記録されたコンテンツを、没入感のある音で楽しめる。またユーザーの頭の動きを追従して音場を固定する「ダイナミックヘッドトラッキング」機能もサポートする。

 ヘッドバンドのキャノピーは通気性のあるニットメッシュ素材を採用しており、ヘッドフォン全体の重さを分散して頭部への圧力を減らすという。ヘッドバンドには、柔軟性のあるステンレススチールを採用した。イヤークッションには形状記憶フォームを用いて密閉性を高めた。Apple Watchと同様のDigital Crownをイヤーカップの側面に設けており、音量調整や再生、一時停止、曲のスキップ、電話の応答と終了、Siriの起動といった操作ができる。

AirPods Max ニットメッシュ素材で作られたキャノピー
AirPods Max Digital Crownから音楽再生の操作ができる

 iOSデバイスとの連携はワンタップで完了する。同じiCloudアカウントのiPhone、iPad、Mac、Apple Watchなどと自動でペアリングする他、複数のiOSデバイスを切り替えて再生することもできる。AirPods Maxを装着すると、光学センサーとポジションセンサーが自動で検知して音楽再生がスタートする。頭から外したり、片方のイヤーカップを耳から離したりすると、音楽は一時停止する。

 充電はLightningコネクター経由で行う。アクティブノイズキャンセリングか外部音取り込みモードを有効にした場合、1回の充電で最大20時間の再生が可能。

AirPods Max iOSデバイスとワンタッチでペアリングができる
AirPods Max AirPods Maxを収納できるSmart Caseが付属する

 AirPods Maxと連携できるのは、iOS 14.3以降、iPadOS 14.3以降、macOS Big Sur 11.1以降、watchOS 7.2以降、tvOS 14.3以降のデバイス。

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