既報の通り、Amazonは映像デバイス「Fire TVシリーズ」用の「第3世代」音声認識リモコンを発売した。税込み直販価格は2980円だ。
新しい音声認識リモコンは便利に使えるのか。そして、わざわざ購入する価値のあるものなのだろうか。実物を前に考えてみようと思う。
第3世代音声認識リモコンは、以下のFire TVシリーズで利用できる。
古めのモデルでは利用できないものの、現行モデルでは問題なく利用できる。
Fire TVシリーズの初代音声認識リモコンは、同シリーズの本体のみを操作することを前提としていた。それに対して、第2世代音声認識リモコンでは縦方向を縮小(コンパクト)化しつつ、外部機器(TVなど)を操作するための赤外線(IR)インタフェースと「電源」「ボリューム(上下)」「ミュート」ボタンを追加した。
今回リリースされた第3世代音声認識リモコンでは、第2世代のボディー形状/サイズと機能を維持しつつ、「Prime Video」「Netflix」「DAZN」「Amazon Music」のショートカットボタンと、「番組表」ボタンが追加された。
加えて、マイクボタンは「Alexaボタン」に変更され(機能は同様)、ボタン追加に伴い外部機器のミュートボタンの位置が移動している。
単品購入した第3世代音声認識リモコンには、単4形乾電池2本とクイックガイドが付属する。利用開始に当たって追加で購入すべきものはない。電源は1.5Vの単4形乾電池2本または同じサイズの1.2V充電池に対応している。
既に別のリモコンを使ってFire TVシリーズを利用している場合、このリモコンのセットアップは以下の手順で行う。
リリース時に公開された画像(写真)を見る限りは、第3世代音声認識リモコンは「ちょっとゴチャゴチャしすぎなような……」という印象を受ける。しかし、実物を見てみると、思ったよりもスッキリとした印象を受ける。第2世代からサイズに変更がないことが印象に大きく影響しているのだろう。
実際に操作をしてみると、不慣れなことに起因する「誤爆」はほとんどない。主要なボタンの位置は第2世代と同じで、追加のボタンを下方に集中させたことが奏功したのだろう。個人的にはGoogleの「Chromecast with Google TV」のリモコンよりも操作しやすい。
ボタンが追加されたアプリ(サービス)を多用しているFire TVシリーズユーザーは、このリモコンを導入することでより快適に使えるようになるはずだ。
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