米Googleは5月18日(現地時間)、オンラインで開催した年次開発者会議「Google I/O」で、「Googleマップ」の5つの新機能を紹介した。いずれも向こう数カ月中にAndroidおよびiOS版アプリで利用できるようになる見込みだ。
ユーザーが車でのナビ機能で目的地を選択すると、GoogleマップのAIが車線の数など幾つかの要因に基づいて複数の道順候補を作成する。今回のアップデートで、ETA(到着予定時刻)が同じか最小限の場合、「ブレーキを踏む可能性が低い道順」を提示するようになる。
2019年から提供しているARナビ機能「ライブビュー」を1タップで起動できるようになる。ライブビューでは、周囲のショップやレストランの混雑具合やレビューなども表示できる。また、道路標識や建築物の情報をARで表示し、道案内をより分かりやすくする。旅行中の場合は、宿泊施設と現在地との関係を表示する。
1月に東京やロンドンの都心で利用可能になったマップの詳細情報表示の対応地域が、年内にベルリン、サンパウロ、シアトル、シンガポールなどを含む50の地域に広がる。
個々のショップやレストランの混雑する時間帯については2015年から表示しているが、エリア全体の相対的な混雑具合を表示するようになる。下の画像は、観光地であるローマの混雑しているエリアをオレンジ色で示している(スペイン階段付近が通常より混雑している)。
Googleマップにはショップやレストラン、病院、学校、観光スポットなどのアイコンが表示されるが、アイコンが多すぎると「圧倒される可能性がある」。そこで、時間帯や旅先であるかどうか(後者はおそらく、ユーザーがGoogleマップで位置情報を有効に、自宅を登録している場合とみられる)に基づいて、最も関連性の高い場所のアイコンを表示するようになる。
例えば平日の午前8時には最寄りのコーヒーショップが、夕方であればレストランが表示され、旅先では観光スポットが表示される。興味を持ったアイコンをタップすると、似た場所を表示する(下のGIFでは、バーガーショップをタップすると近くの別の軽食堂が表示されている)。
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