OPPOのフラグシップモデル「Find X3 Pro」が日本で発売されます。Snapdragon 888、5000万画素カメラをメインと超広角の2つ搭載するというぜいたくなカメラ特化スマートフォンです。日本以外のグローバル市場でも発売されますが、中国国内では姉妹モデルとして「Find X3」も販売されています。
そもそもFind X3 Proには「Pro」という名前が付いていますから、Proの付かないモデルもあるはずです。Find X3は今のところ中国国内のみの発売で、Find X3 Proの下位モデルとなっています。本体の大きさやデザインは両者変わりません。
スペックを見るとカメラ性能も全く変わらず、5000万画素+5000万画素+1300万画素+300万画素。本体カラーも同じバリエーションで、中国ではFind X3 Proにビーガンレザーモデルもあります。
カメラ部分も見てみましょう。カラーが違うのでちょっと印象も異なりますが、宇宙船をイメージした滑らかな曲線を描いたデザインはどちらも同じです。
実際に写真を撮ってみても画質は同等。両者の差は感じられませんでした。
両者の違いはプロセッサやメモリ構成です。Find X3 ProはSnapdragon 888を搭載していますが、Find X3はSnapdragon 870。パフォーマンスを若干落としたモデルがFind X3となるわけです。中国での価格はFind X3 Proの12GB+256GBモデルが5999元(約10万2000円)、Find X3の8GB+128GBモデルが4199元(約7万1000円)です。
OPPOは中国市場でVivoと激しくシェアトップ争いを繰り広げています。OPPOにはミドルハイレンジを中心としたRenoシリーズも多数展開をしている一方、ハイエンドモデルはこれまで手薄でした。中国市場でトップになるためにもフラグシップモデルとなるFindシリーズの製品数を増やすことは必須であり、Find X3 ProとFind X3という、デュアルフラグシップ戦略をとっているわけです。
これまではHuaweiの陰に隠れがちだったOPPOのフラグシップモデルも、カメラやディスプレイ性能の高さでグローバルで存在感を高めていくことでしょう。日本でもFind X3 ProはキャリアだけではなくSIMフリー市場にも投入されるということで、OPPOへの注目度や期待度がより高まると思われます。
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