合計55プランでも「複雑ではない」 イオンモバイル井原氏が語る「さいてきプラン」

» 2021年06月11日 13時00分 公開
[田中聡ITmedia]

 4月から料金プランを「さいてきプラン」に改定し、1GBから10GBまでは1GB刻みの細かな設計をしているイオンモバイル。新料金プランはユーザーにどのように受け止められているのか。イオンリテールは6月10日に説明会を開き、住居余暇本部 イオンモバイルユニット イオンモバイル商品マネージャーの井原龍二氏が解説した。

イオンモバイル イオンリテールの井原龍二氏

 さいてきプランは、従来のプランから1GBを除く全ての容量で値下げし、1GB〜10GBは1GB単位で選べるよう、3GB、5GB、7GB、9GB、10GBを新設にした。改定により、基本料金は平均で約21%値下げとなるため、2021年度は前年比で14.6%の減収を見込むが、データ接続料や音声卸の値下げがあるため、利益は前年比で19.6%増を見込む。ユーザーは料金が安くなり、イオンリテールには増益となることから、「お客さまとの関係はWin-Win」と井原氏。

イオンモバイル 料金改定によって2020年から約21%の値下げとなる

 4月〜5月の契約状況を見ると、新型コロナウイルス(店舗への来店減)の影響で低迷した2020年から140%以上増えていることに加え、2019年と比べても4月は106.7%増、5月は120.9%増と好調に獲得できている。「解約数が減っており大きく純増している」と伊原氏は手応えを話す。

イオンモバイル 値下げの影響で、契約獲得数は2019年と2020年と比べて伸びている

 ahamoの登場で「格安プランを選んでも大丈夫なんだと思った」という声が多く挙がったそうで、キャリアの低容量プラン登場はむしろ「プラスに捉えている」と井原氏。一方、楽天モバイルの1年間無料の期限が4月に迫っていたこともあり、2月〜4月は「今までにないくらい解約が増えた」が、それ以降は落ち着いているとのこと。

 さいてきプランは、音声プラン、シェア音声プラン、データプランを合わせると合計で55プランにも及ぶ。これだけ多いと、「どれを選んでいいか分からない」という声はないのだろうか。発表直後には「多すぎて選びにくいという指摘はあった」そうだが、「プラン数が多いとは思っていない」と井原氏。2020年12月にユーザーにアンケートを取ったところ、このプランは「シンプルだと評価された」という。「われわれとしては、このプランは複雑だとは思っておらず、むしろ選びやすいと思っている」(井原氏)

イオンモバイル 合計55種類にも及ぶ料金プラン

 テレワークの影響でモバイル通信が減るなど、スマートフォンの利用状況は月によって変わるという人は多いだろう。「その利用実態に合わせて選べることが重要」と井原氏。特に1GBから10GBまでの低容量帯は、1GBの重みが大きいことから、1GB刻みで選べるようにした。

イオンモバイル プラン自体は多いが、音声+低容量、音声+大容量、データ+低容量、データ+大容量の4つに大別されるため、複雑ではないとの考え

 その際に鍵となるのが「データの繰り越し」と「プラン変更」だ。イオンモバイルでは、使い切れなかったデータ容量は翌月に自動で繰り越される。余ったデータ容量を翌月に使い、より安いプランに変更すれば、データを無駄なく使い、かつ節約することもできる。5月に実施したユーザー調査では、この繰り越し機能を魅力と答えた人が52%と最も多かった。さらに、プラン変更を簡単に行えるよう、マイページのトップ画面にプラン変更手続きのリンクを設置した。

イオンモバイル データ容量の繰り越しとプラン変更を活用すれば、よりお得に利用できる
イオンモバイル 簡単にプラン変更できるよう、マイページのトップにリンクを用意した

 4月の契約容量を2020年と比較すると、2GB以下は減っているが、3GB〜10GBはおおむね増えている。また20GBプランも1.4%から5.3%に増えている。20GBプランは月額2398円(税込み)で、同じく20GBのahamoやpovoなどよりも安いことから、比較検討して選んだ人も多いのかもしれない。一方、25GB〜50GBの大容量帯のユーザーは少なく、4月の契約が0%のプランもある。「2016年に、少し奇をてらった形で50GBまで用意したが、一度作ったサービスを下げるのは意味があるとは思えない。また、法人の監視カメラ用途などで使われている」(井原氏)とのこと。

イオンモバイル 2020年と2021年の4月時点での、容量ごとの契約構成比

 イオンモバイルは、対面で接客できる店舗を全国に構えていることも強みだ。2019年度下期からは有料での店頭サポートを実施しており、初期設定やLINEアカウントなどの設定を代行している。スマホ教室についても「窓口や対応できるスペースは持っている」ものの、現在は新型コロナウイルスの影響で積極的には実施できておらず、マンツーマンのセミナーが多いという。コロナが落ちついたタイミングで、有償で実施することを想定しているそうだ。

イオンモバイル 有料の店頭サポートも右肩上がりで増えている
イオンモバイル イオンリテールはイオンモバイルを、UQ mobileやY!mobileと同じく、店舗ありの低中価格帯のサービスに分類する

 端末については、2万円〜2万5000円くらいの低価格帯がメインで、特にシャープ製が売れ筋だという。iPhoneについては「iPhone XS」や「iPhone 8」の未使用品を扱っているが、最新モデルの扱いは難しいようだ。

 今後のサービス展開について、音声通話の自動プレフィックス付与、eSIM、5Gは提供の準備を進めているとのこと。5Gについては「年内には提供する」と井原氏。無制限の電話かけ放題は「ニーズを捉えて必要があれば」と述べるにとどめた。データ無制限については、安くすることを求めるユーザーが多いことから、現状では予定していないとのこと。現在は50万強のユーザーを抱えるが、今後の目標については「早期に100万回線を実現させたい」(井原氏)とした。

イオンモバイル eSIMや5Gも提供する見込み

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年01月06日 更新
  1. 新感覚の折りたたみ「HUAWEI Pura X」レビュー 開くとまるで“ファブレット”のサイズ感、動画も大画面で楽しめる (2026年01月04日)
  2. 筆者が「楽天モバイル+日本通信+povo2.0」を併用しているワケ あえて複数回線を契約してお得に運用 (2026年01月03日)
  3. 令和7年の確定申告は「iPhoneのマイナンバーカード」にも対応 事前準備の方法を解説 (2026年01月05日)
  4. ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天が2026年年頭所感を発表 「AI」「経済圏」での競争が軸に? (2026年01月05日)
  5. 「iPad mini(A17 Pro)」128GBモデル(整備済品)が28%オフの7万5810円に:Amazon スマイルSALE (2026年01月05日)
  6. 鉄道駅における「時刻表掲示」が減っている件 仕方ない面もあるからこそ工夫が必要 (2026年01月03日)
  7. メモリ価格の高騰はスマホにも影響あり? スマホを買うべきタイミングはいつか (2026年01月01日)
  8. アクションカメラ「DJI Osmo Action 4」がセールで2.9万円に 旧モデルでも実力は衰えない (2026年01月05日)
  9. 飛行機の機内モニターをワイヤレス化できる画面付き完全ワイヤレスイヤフォン「JBL TOUR PRO 3」がセールで2.7万円に (2026年01月05日)
  10. なぜ今、小型スマホなのか? 5.3型「Mode1 Pocket」誕生の舞台裏 あえて本体を厚く、5G非対応にしたワケ (2025年12月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年