―― Mi 11 Lite 5Gを投入したばかりですが、こちらの手応えはいかがですか。
ワン氏 Mi 11 Lite 5Gは非常に好評です。衝撃のコストパフォーマンスや、素晴らしいデザインといった評価をいただいています。実際、予想を超える需要となり、生産が追い付かない状態ですが、7月末には新規の出荷ができました。ただ、Mi 11 Lite 5Gだけでなく、今年発売したデバイスはいずれも好調です。日本向けのカスタマイズは程度の差こそあれコストはかかりますが、その判断が当たり、結果としてボリュームを押し上げることができました。
―― Xiaomiの場合、販路に応じて投入する端末がそれぞれ異なっていますが、他社を見ると、1機種をマルチキャリア展開したうえでSIMフリーとしても販売することがあります。今後も、現状と同じ方針で端末を投入していくのでしょうか。
ワン氏 2021年は、本腰を入れて日本のマーケットに取り組んだ最初の年で、今年の製品はいろいろなことを試しています。製品をどのように開発、選択するのかは非常に難しいことです。そのため、多様なポートフォリオを組み、迅速にデータを収集するという考えの下で、さまざまなチャネルにさまざまな製品を展開しています。これが土台になり、より正確な製品を開発できるようになります。今後、製品をある程度まとめていくことができればわれわれのリソースは節約できますが、決まったことはありません。各チャネルのパートナーとディスカッションしながら、何を求めているかをお聞きして決めていきます。
Redmi Note 10 JEはその名の通り、日本市場専用に開発された端末のようだ。単にFeliCaや防水・防塵に対応しただけでなく、チップセットの選択にまで踏み込んでカスタマイズしていたエピソードには驚かされた。ワン氏は明言していなかったが、販売台数のボリュームを出せる価格に収められるよう、強く意識していたことも伺える。3万円を下回っているため一括でも購入しやすいうえに、ガイドラインの上限いっぱいまで端末購入補助を出せば、1万円を下回る価格になる。auやUQ mobileにとっても、強力な武器になりそうな1台だと感じた。
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