アプリのデザインこそ違えど、基本的にはAQUOS R6と変わらないのだが、1つだけライカらしい撮影機能がある。それは「Leitz Looks」。モノクロ写真を撮るモードなのだけど、ライカチューニングの階調が豊かなモノクロ写真を撮れるのだ。
モノクロって単に彩度を落とすだけじゃなくて、元のカラーデータのどの色の輝度を残すか、どの色の階調をどうするかとか、細かいコントロールで仕上がりが大きく変わるそこのチューニングが大事なのだ。楽しいのでいろいろと撮ってみた。
光と影だけで表す世界、色がないことでより見えてくる世界というものがあって、まあ、何を撮っても作品っぽくなるという単純な楽しさでもいいけれども、同じものを撮っても印象が全然違うのである。
Leitz Phone 1を買ったらまずLeitz Looksを楽しむべし。
という感じ。動画に関してはAQUOS R6の動画機能がそのままなので4K(3840×2160ピクセル)動画もいける。
インカメラも1200万画素あり、もちろん自撮りもできる。自撮り時はビューティー機能も働く。でも、やっぱ写真を楽しむスマホだな、と思う。細かいことを言えば、カメラアプリはもうちょっとカメラっぽい操作感のオリジナルアプリにしてほしかったという気がするが、そこはこの先に期待したい。
もう1つ、Leitz Phone 1ならではの機能が搭載されている。それは「LFI.GLLERY」ウィジェット。LFIは「Leica Fotogarfie International」の略。ライカ社によるライカのカメラで撮った写真サイトで、世界中のフォトグラファーがライカで撮影した写真を見ることができるのだ。トップ画面の半分をこれが占めているので写真好きにはたまらない。
ハード的にはAQUOS R6と同じで、「通信ができるデジタルカメラ」というよりは「高性能なカメラを搭載したスマートフォン」ではあるのだが、ワンランク上の画質で撮影したスナップをすぐ共有したい、あるいは常時ポケットに入れられるカメラもほしいという感じなら魅力的だ。
ところで、ライカのスマホなのになぜ「Leica Phone」じゃなくて「Leitz Phone」なのか、と思う人がいるかもしれないけど、もともとライカって「エルンスト・ライツ社が作ったカメラ」で、ライツのカメラ、ライカ、となった経緯がある。だから、そのネーミングを継承して「Leitz Phone」なのだ。たぶん。もしかしたら、この先、ライツのフォンってことで、「ライフォ」に……いや、さすがにならんか。
モデル:長谷川実沙
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